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ミノクソールの副作用|心臓への影響や初期脱毛など気になるポイントを徹底解説

ミノクソールは、ミノキシジルを有効成分としたAGA治療薬です。
ミノキシジルには発毛促進作用があるため、薄毛や抜け毛に高い効果が期待できます。

また、内服薬と外用薬の2つのタイプがあり、ご自身の使用しやすいほうを選べるところが魅力です。

しかし、「ミノクソールに興味はあるけど副作用が怖い」「副作用が起きたら使用をやめていいの?」など不安に思う方も多いでしょう。

そこでこの記事では、ミノクソールの副作用について疑問や不安をお持ちの方に向けて、以下の内容を解説していきます。

ミノクソールによる副作用を防ぐ方法についてもご紹介しますので、ミノクソールの使用を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

ミノクソールの副作用

ミノクソール 副作用

ミノクソールの主な副作用は以下のとおりです。

ミノクソール内服薬の副作用
・むくみ
・多毛症
・血圧低下
・動悸
・頭痛、めまい、ふらつき
・心臓疾患
・胃腸障害 など
ミノクソール外用薬の副作用
・頭皮の発疹や赤み、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など
・頭痛、気が遠くなる、めまい
・胸の痛み、心拍が速くなる、動悸
・急激な体重増加、むくみ など

※参照:リアップ(X5)
Loniten® minoxidil tablets, USP

ミノクソールには内服薬と外用薬があり、配合されている有効成分はどちらもミノキシジルですが、副作用の症状においていくつか違いがあります。

気になる部位にピンポイントで塗布する外用薬は皮膚症状が多くなりますが、全身に有効成分が行き渡る内服薬は、非常にまれですが血圧の低下や心臓疾患、胃腸症状などが見られる可能性があります。

また、内服薬と外用薬に共通する症状は、頭痛、めまい、動悸などです。

次の項目から、ミノクソールの代表的な症状についてひとつずつ解説していきます。

皮膚症状

ミノクソール外用薬によくみられる副作用として、皮膚のかゆみ、発疹、赤み、かぶれ、フケといった皮膚症状があります。

外用薬は皮膚に直接塗布して使用するため、使用箇所やその周辺に皮膚症状が起こりやすく、外用薬の副作用の中では比較的多く報告されています。

皮膚症状が起こった場合は、掻いたりかゆみ止めを使用したりするのは控え、頭皮を清潔な状態に保つことを心がけましょう。

また、フケについては頭皮の環境の変化や乾燥によって起こっているため、保湿成分が配合されたシャンプーなどの使用がおすすめです。

むくみ・体重増加

ミノクソールの副作用として、むくみや体重の増加も見られます。

これは、有効成分であるミノキシジルの血管拡張作用によるもので、血管が拡張されて血流が良くなると血液量が増加するため、手や足、顔など体の末端に血液がとどまりやすくなるのです。

症状があらわれた場合は、むくみを解消するマッサージや入浴などを積極的におこないましょう。
できるだけ塩分を控えることも、むくみの予防に効果的です。

ただし、むくみが重度である場合や、気道の腫れも伴う場合、体重の増加が著しい場合は、ただちに医療機関を受診してください。

頭痛・めまい

ミノクソールの副作用として、頭痛やめまいといった症状が起こることがあります。

これらの症状は、ミノキシジルの血管拡張作用によって脳周辺の神経が刺激されたり、血圧が低下したりすることで起こります。

使用開始から数日~数週間以内で起こりやすく、基本的に使用を継続するにつれて改善するため、過度に心配する必要はありません。

ただし、日常生活に支障が出るほど症状が重い場合や、視覚障害、吐き気、失神などの症状を伴う場合は、ただちに医療機関を受診してください。

動悸

ミノクソールの副作用に、動悸や息切れがあります。

これらの症状も、ミノキシジルの作用によって血管が拡張することで心臓から送り出す血液量が増えてしまい、心臓に負担がかかることで起こります。

実際に海外の臨床試験では、ミノキシジルが心拍数を増加させることが報告されました。

※参照:Topical minoxidil: cardiac effects in bald man

症状が軽い場合は、一時的なことがほとんどであるため問題ありませんが、少し動いただけで息切れする、胸の痛みがあるという場合は、ただちに医療機関を受診してください。

多毛症

ミノクソールの副作用として、多毛症と呼ばれる頭皮以外の毛が濃くなる症状があります。

これはミノキシジルの発毛促進作用が原因で、特に内服薬でよく見られます。
外用薬は気になる箇所にのみ塗布できますが、内服薬では全身に有効成分が行き渡るため、頭皮以外の毛も増加する可能性が高くなるのです。

内服薬で症状があらわれた場合は、外用薬に切り替えて様子を見ましょう。

外用薬の場合は、塗布する際に液が頭皮以外の部位につかないように注意し、使用後はすぐに手を洗うなどの対策をすることで症状を予防できます。

初期脱毛はミノクソールが効いている証拠

ミノクソール使用後、副作用の他に初期脱毛と呼ばれる症状も起こる可能性があります。

初期脱毛とは、ミノクソールの使用開始から10日~2週間ごろに抜け毛が増加する症状です。

これは内服薬と外用薬どちらにも見られ、個人差はありますが、通常の約2~3倍抜け毛が多くなります。

不安に思う方が多い症状ですが、初期脱毛は成長を停止していた古い毛が抜け落ちている状態であり、ミノクソールが効いている証拠です。
約1~2ヶ月後には治まるケースがほとんどなので、焦らず使用を継続しましょう。

ただし、3ヶ月以上初期脱毛が続く場合や、抜け毛の量が著しく増えている場合などは、AGA以外の疾患が原因である可能性があるため、医師へご相談ください。

ミノクソールの重大な副作用

ミノクソールの重大な副作用は、以下のとおりです。

重大な副作用
  • 心臓疾患
  • 肝機能障害
  • 低血圧
  • 過敏症 など

これらの症状は非常にまれで、特定の持病がある場合や間違った方法で使用しない限り、起こる可能性はほとんどありません。

しかし、中にはこれらの副作用のリスクを高める危険因子を持つ方もいるため、十分な注意が必要です。

次の項目から、それぞれの症状について詳しく解説していきます。

心臓疾患

ミノクソールは、心臓疾患のリスクを高める可能性があります。

心臓は、血液を全身に送り込むポンプのような役割を担っていますが、ミノキシジルにより血管が拡張されると送り込む血液量が増え、心臓に負担がかかってしまいます。

その結果、動悸や息切れといった症状だけではなく、心嚢液貯留や虚血性心疾患といった重大な心臓疾患につながるリスクもあるのです。

※参照:Low dose oral minoxidil and the conundrum of cardiovascular complications

過去に心臓疾患を起こしたことがある方や、現在心臓疾患の治療をしている方、心臓の状態に関して不安がある方は、ミノクソール使用前に医師へ相談してください。

肝機能障害

ミノクソールの有効成分は肝臓で代謝されるため、肝臓に負担をかけて肝機能障害のリスクを高める可能性があります。

ただし、発現は非常にまれであり、健康な人が使用する場合は問題ありません。
臨床試験においても、ミノキシジルと肝機能障害との直接的な関連性はあまりないとされています。

※参照:Minoxidil

念のため、過去に肝機能障害を起こしたことがある方や、現在肝機能障害の治療をしている方、肝機能について不安がある方は、ミノクソール使用前に医師へ相談してください。

また、健康に問題のない方でも、長期的な使用により肝機能へ影響を与える可能性が考えられるため、定期的に検査を受けておくと安心です。

低血圧

ミノクソールの使用により、低血圧が起こる可能性があります。

有効成分のミノキシジルは、血管を拡張して血圧を下げる作用があり、もともとは高血圧症の治療薬として開発されました。
そのため、ミノクソール使用後に血圧が下がりすぎてしまい、めまいや吐き気といった低血圧による症状が起こることがあるのです。

実際に海外では、ミノキシジル外用薬を数日間過剰に塗布したことで、低血圧を起こしたケースが報告されています。

※参照:Topical Minoxidil Overdose in a Young Man With Androgenetic Alopecia: A Case Repor

心臓疾患がある方や高齢者、降圧薬を使用している方、もともと低血圧を起こしやすい方などはリスクが高いため、ミノクソール使用前に医師へご相談ください。

過敏症

ミノクソールの使用により、過敏症が起こる可能性があります。

過敏症とは、医薬品などの化学物質により引き起こされるアレルギー症状のひとつです。
主な症状としては、皮膚のかゆみやじんましん、発疹、動悸、倦怠感、吐き気などが挙げられます。

中でもアナフィラキシーショックと呼ばれる症状は、呼吸困難や意識障害などを起こし命に関わる可能性があるため注意が必要です。

過去にミノキシジルが配合された商品を使用して過敏症を起こしたことがある方は、ミノクソールの使用を避けてください。
また、ミノクソール使用後に、急激な血圧の低下や全身の重い皮膚症状、強い吐き気・嘔吐などが起こった場合は、ただちに医療機関を受診してください。

ミノクソールによる副作用の発生頻度は低い

ミノクソールによる副作用の発生頻度は、個人差はありますが比較的低いとされています。

厚生労働省からの報告では、ミノキシジル外用薬で副作用が起きた割合は8.82%となっています。

※参照:ミノキシジルのリスク区分について-資料2

内服薬の場合は論文によりさまざまなデータがありますが、1404人を対象とした大規模な臨床試験では、最も発現率が高い副作用は多毛症であり、その割合は15.1%だったと報告されました。

※参照:Serious complication of low-dose oral minoxidil for hair loss

これらのデータから、ミノクソールの副作用の発生頻度は、外用薬、内服薬ともに比較的低いと言えるでしょう。

また、内服薬は外用薬よりも副作用のリスクが高まりますが、その分高い効果も期待できます。
内服薬と外用薬どちらが合うかは人によって違うため、副作用や効果をみてご自身に合うものを選ぶことが大切です。

さらに、内服薬と外用薬では効果を発揮する部位にも違いがあります。
詳しく知りたい方は、ミノクソールの効果からご覧ください。

ミノクソールによる副作用が起こったら使用をやめて良いのか

ミノクソールは、副作用の症状や重さにもよりますが、基本的に6ヶ月は使用を継続することが推奨されています。

多くの場合、ミノクソールによる副作用の症状は軽度かつ一時的であり、使用開始から3~6ヶ月の間で改善していきます。

また、ミノクソールは使用を継続することで効果を発揮するため、使用期間が6ヶ月未満の場合は効果が得られない可能性が高いのです。
さらに、効果が得られた場合でも、使用をやめてしまうと効果が切れ、徐々に元の状態に戻ってしまいます。

そのため、副作用が軽度の場合は、基本的に6ヶ月以上使用を継続しましょう。

ただし、症状が重い場合やどんどん悪化していく場合、重大な副作用が起こった場合は、ただちに使用を中止して医療機関を受診してください。

なお、ミノクソールの飲み方使用方法は別の記事で詳しく解説していますので、気になる方はあわせてご覧ください。

ミノクソールによる副作用が起きたときの対処法

ミノクソールによる副作用が起きたときの対処法は、以下のとおりです。

副作用の対処法
  • 3~6ヶ月は様子を見ながら継続する
    症状が軽度である場合、まずは3ヶ月間使用を継続しましょう。
    副作用は使用開始から3~6ヶ月の間で改善されることが多いため、3ヶ月時点で症状が少し改善されたり、ある程度治まっていたりする場合は、そのまま6ヶ月まで使用を継続し様子を見てください。
    ただし、3ヶ月時点で症状が悪化している場合は、使用を中止して医師へ相談してください。
  • 用量を減らす
    用量が多い、もしくは濃度が高いほど副作用のリスクが高まるため、副作用がつらい方は現在使用しているものよりも少ない用量や濃度にしてみましょう。
    外用薬の10%を使用している方は5%に、内服薬の10mgを服用中の方は5mgに変えるなどすることで、症状の軽減が期待できます。
  • 内服薬の場合は外用薬へ切り替える
    副作用がつらい方で内服薬を服用している場合は、外用薬に切り替えてみましょう。
    内服薬は有効成分が全身に行き渡るため、外用薬に比べると副作用のリスクが高くなります。
    外用薬に切り替えても症状が改善しない場合は、医師へ相談してください。
  • 他の治療薬に切り替える
    副作用が強く起こったり、長期使用しても効果が得られなかったりする場合は、ミノクソールがご自身の体質に合っていない可能性があります。
    そのため、他のAGA治療薬を試してみることもひとつの方法です。
    当サイトでは、ミノクソールとは別の有効成分が配合されたフィンペシアデュタストロンなどの商品を取り扱っています。
  • 医師へ相談する
    対処法を試しても副作用が治まらない場合は、医師へ相談してください。
    AGA治療をおこなっているクリニックでは専門医へ直接相談でき、検査などもおこなえるため、より的確なアドバイスを受けることができます。

ミノクソールによる副作用が起きた場合は、これらの対処法をお試しください。
ただし、症状が重い場合は無理に使用を続けず医師へ相談しましょう。

ミノクソールによる副作用を防ぐ方法

ミノクソールによる副作用を防ぐ方法は以下のとおりです。

副作用を防ぐ方法
  • 用法用量を守る
    用法用量を守らずミノクソールを過剰に使用すると、副作用のリスクが高まります。
    思わぬ健康被害につながるおそれもあるため、事前に正しい使用方法を確認し、用法用量を守って使用してください。
  • パッチテストをおこなう
    外用薬の場合、使用前にパッチテストをおこないましょう。
    手首の内側に薬を少量塗って15分ほど放置し、肌に異常が出ていないかを確認します。
    とくに、アレルギー症状が出やすい方や肌が弱い方は皮膚症状が起こる可能性が高いので、パッチテストで事前に確認しておくと安心です。
  • 内服薬は2.5~5mg、外用薬は5%から使用する
    用量が少ない、もしくは濃度が低い場合は副作用のリスクも低くなるため、初めてミノクソールを使用する方は、内服薬は2.5~5mg、外用薬は5%から開始しましょう。
    なお、内服薬は5mgが一番少ない用量ですが、錠剤をピルカッターで半分にカットすることで2.5mgとして使用できます。
  • 頭皮環境を整える
    頭皮の乾燥やベタつきなど、頭皮環境が乱れていると副作用のリスクを高めます。
    シャンプーはしっかりと洗い流す、洗髪後はすぐにドライヤーで乾かすなどして、良い頭皮環境を維持しましょう。
    また、洗浄力や保湿力なども確認し、ご自身の頭皮に合ったシャンプーを選ぶことも大切です。
  • 禁忌や注意事項を確認する
    ミノクソール使用前はしっかりと商品情報を見て、ご自身がミノクソールを使用してはいけない方に該当しないか、併用できない医薬品を現在使用していないかなどの禁忌や注意事項を確認してください。

ミノクソールの副作用|正しい知識をつけて安全に使用しよう

ミノクソールの主な副作用は、皮膚症状やむくみ、めまい、頭痛などです。
副作用以外では、初期脱毛と呼ばれる抜け毛が増える症状が起こることもあります。

これらの症状はどれも一時的なことが多く、初期脱毛に関してはミノクソールが効いている証拠でもあるため、副作用が起きても3~6ヶ月は使用を継続し、様子を見ましょう。

まれに重大な副作用も報告されていますが、健康に問題のない方が使用する場合はあまり心配する必要はありません。
ただし、現在治療中の疾患がある方や持病がある方、使用中の医薬品がある方などは、事前に医師へ相談してください。

ミノクソールは、効果が高く比較的安全な医薬品ですが、副作用が起こる可能性もあります。
副作用が起きたときの対処法や副作用を防ぐ方法をしっかり確認して、安全に効果的に使用しましょう。

ミノクソールの副作用に関するよくある質問

ミノクソールの副作用に関するよくある質問にお答えします。

ミノクソールによる初期脱毛の期間はいつまでですか?

初期脱毛が起きるタイミングや期間には個人差がありますが、多くは使用開始から数日~2週間ごろにあらわれ始め、1~3ヶ月ごろまで続きます。

使用を継続することで徐々に落ち着きますが、3ヶ月以上脱毛が続いたり、どんどん悪化したりする場合は医師へ相談してください。

ミノクソールを使用すると髪質が変化しますか?

ミノクソールによって髪質が変わるかは解明されていません。

※参照:リアップ正しい発毛法プロジェクト-お悩み回答ページ②

有効成分のミノキシジルの作用によりヘアサイクルが整い、健康的な髪が生える可能性はあるとされていますが、ミノキシジルと髪質の変化の因果関係はわかっていないのです。

しかし、ミノキシジル製剤を使用した方の中には、以前よりも毛が太くなった、コシのある強い髪になったなど、髪質の変化を感じる方もいます。

ミノクソールの内服は危険?

ミノクソールの内服は危険ではありません。

ミノキシジル製剤は、外用薬よりも内服薬のほうが副作用のリスクが高まるとされていますが、内服による重大な副作用が起こることは極めてまれです。

ただし、持病を抱えている、ミノキシジルと併用できない医薬品を使用している、過剰に使用しているといった特殊な状況下では危険性が高まるため注意してください。

ミノクソールは精液量を減らしますか?

ミノキシジルは男性ホルモンに作用しないため、精液量減少、性欲減退といった副作用は起こりません。

ミノキシジルは血管拡張作用により血流を良くし、ヘアサイクルを整えることで発毛を促すため、男性ホルモンへの影響はないのです。

ミノクソールの使用をやめるとどうなる?

ミノクソールの使用をやめると、効果が切れ徐々に元の状態に戻ります。

AGAは進行型であり、ミノクソールの効果はその進行を抑えることであるため、ミノクソールの使用をやめると症状が再び進行するのです。

そのため、治療効果を維持したい場合は、薄毛が改善された後も継続して使用することが必要です。