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イソトレチノインを辞めた後|ニキビの再発や休薬中の対策
イソトレチノインは、主に重度のニキビに用いられる治療薬です。
しかし治療が成功しても、イソトレチノインを辞めた後のニキビ再発のリスクや、皮脂戻りが気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、イソトレチノインの服用を辞めた後の再発リスクや、休薬中の対策法、服用を辞めた後にも効果的な肌の調子を整えるスキンケアなどを紹介していきます。
イソトレチノインを辞めた後の再発リスク
イソトレチノインを服用してニキビ治療を終えると、イソトレチノインを辞めた後はニキビができにくい肌質になります。
しかし、ニキビが再発する可能性はゼロではありません。
イソトレチノインによる治療後のニキビ再発について、海外でおこなわれた調査によると、32.7%の被験者が1年以内にニキビを再発、1.72%がイソトレチノインによる再治療が必要と報告されています。
ただ、低用量で服用していた被験者の再発率が47.4%であるのに対し、高用量の場合の再発率は26.9%となり、高用量で服用した方が再発リスクを減少できることも報告されました。
この結果から、イソトレチノインを辞めた後は、イソトレチノインによる再治療が必要になるほど重症化する可能性は低いこと、さらに高用量を服用することで再発リスクを大きく抑えられることがわかります。
イソトレチノインを服用することで、辞めた後もニキビができにくい肌質になりますが、再発の可能性がゼロではないということは覚えておきましょう。
次の項では、イソトレチノイン服用前後の、肌状態の変化について解説していきます。
イソトレチノインを辞めた後|皮脂
イソトレチノインには、皮脂の分泌量を減らす効果があります。
服用を辞めた後も皮脂の分泌量はしばらく減少したままになるものの、その効果は一時的です。
イソトレチノインは、皮脂線を縮小させる作用により、皮脂の分泌量を減らします。
しかし、服用を辞めるとイソトレチノインの作用が失われ、縮小した皮脂線の大きさが次第に戻るため、皮脂の分泌量も少しずつ戻ってくるのです。
イソトレチノインを辞めた後も、皮脂の分泌量がなるべく戻らないよう、生活習慣や食事内容などの自分でできる予防は徹底しておきましょう。
イソトレチノインを辞めた後|毛穴の開き
イソトレチノインを辞めた後は、毛穴の開きが目立ちやすくなる可能性があります。
イソトレチノインは、肌のターンオーバーを正常化したり、皮脂量を減らしたりする作用から、毛穴の黒ずみや開きなどにも効果を発揮します。
しかし、イソトレチノインの服用を辞めると、皮脂量が少しずつ戻るだけではなく、イソトレチノインによって正常化されていたターンオーバーも服用前の状態に戻ることがあります。
すると再び毛穴が詰まりやすくなり、毛穴が肥大して目立ちやすくなってしまうのです。
この毛穴の詰まりは、ニキビの再発にもつながります。
イソトレチノインを辞めた後も、肌のターンオーバーを促し、毛穴の汚れをしっかり落とす丁寧なスキンケアを心がけましょう。
イソトレチノインを辞めた後|赤ら顔(酒さ)
イソトレチノインの服用を辞めた後に、赤ら顔(酒さ)が起こる可能性があります。
イソトレチノインには、皮膚の免疫機能を正常化することで、ニキビの重症化を抑える作用もあります。
この作用は、直接的な効果ではないものの、肌の炎症である赤ら顔を防ぐことにもつながっているのです。
そのため、イソトレチノインの服用をやめると、ニキビの再発リスクと同時に、赤ら顔の発症リスクも高くなります。
赤ら顔は、原因不明の炎症ですが、紫外線や刺激のある食べ物を避けたり、アルコールを控えることで改善できるとされています。
万が一発症した場合は、肌への刺激を避けるなどの対処をおこないましょう。
イソトレチノインを辞めた後|肌の乾燥
イソトレチノインによる肌の乾燥は、服用を辞めてから数ヶ月でほぼ完全に治るとされています。
イソトレチノインを服用すると、皮脂の分泌量が減るため、副作用として肌や粘膜の乾燥が起こります。
しかし、イソトレチノインの服用を辞めた後は少しずつ皮脂の分泌量が戻るため、乾燥も改善されるのです。
副作用による乾燥を早めに解消したい場合は、日頃から保湿を心掛けることが大切です。
とくに唇や口周りは乾燥しやすいため、ワセリンやリップクリームを使用しましょう。
実際にイソトレチノインを辞めた後の口コミ
実際に、イソトレチノインの服用を辞めた人の口コミを以下にまとめました。
ニキビが再発しました。1クール目の終了後半年で再発し、今2クール目の4ヶ月ですが新しくニキビができている状態です。
1度はよくなっているので、またよくなると信じて服用を続けます。
イソトレチノインは効果てきめんでした。しかし服用を1ヶ月くらい前にやめたのですが、ニキビがぽつぽつできてきました。
イソトレチノインを服用すると、肌の乾燥はひどいですが、何年も治らなかったニキビが改善しました。でも、辞めた後はどうしても皮脂の量が徐々に戻ってしまうので、再発しないように気を付けます。
実際に服用していた人の口コミを調べると、イソトレチノインは多くの人が効果を実感しています。
他の治療薬ではニキビが治らなくても、イソトレチノインで改善できたという人もいるようです。
しかし、服用を辞めた後に、ニキビの再発や皮脂量の戻りを感じている人も少なくありません。
イソトレチノインを辞めた後も、ニキビの再発を防ぐ工夫が必要です。
イソトレチノインの休薬期間に行う対策
イソトレチノインによる治療を長期的におこなう場合、休薬期間を設ける必要があります。
そこで、休薬期間のうちにニキビが再発した場合の対策を以下にまとめました。
■生活習慣やスキンケアの見直し
ニキビの発症には、日頃の生活習慣やスキンケアが大きく関わっています。
脂っこいものは控えてビタミンを積極的に摂る、睡眠時間を確保するなど、生活習慣の改善を意識しましょう。
また、洗顔の際は優しく洗うなど、スキンケアの見直しも大切です。
■再度、イソトレチノインの服用を始める
イソトレチノインのニキビへの効果には個人差があるため、症状の重さや改善度によっては、休薬期間をはさみながら2、3クール治療をおこなう人もいます。
ニキビが重症化している場合や再発が見られる場合は、休薬期間後から、再び2クール目を開始することがおすすめです。
■外用薬を塗る
ニキビが再発した場合でも、症状が軽い場合は、外用薬を使用して軽度のうちに改善することができます。
再発を防ぐには飲む量が重要
ニキビの再発を防ぐためには、イソトレチノインの適切な服用量を知っておくことも大切です。
イソトレチノインは、服用量の累積が、体重1kg当たり120mg以上になると再発を防止できるとされています。
以下のように、体重から計算することができます。
1日の投与量÷体重=積算量
120㎎÷積算量=必要な服用日数
例)体重:50㎏、1日40㎎服用していた場合
40(㎎/1日)÷50(㎏)=0.8
120(㎎/㎏)÷0.8=150(日)
体重50㎏の人が1日40㎎のイソトレチノインを毎日服用した場合、ニキビの再発を防ぐために必要な日数は150日間(5か月間)となります。
ただし、ここでの数値はあくまでも目安です。
具体的な服用日数や治療方針は、医師の指示に従ってください。
イソトレチノインは市販では購入できない
イソトレチノインは処方箋を必要とする医薬品なため、ドラッグストアなどでは市販されていません。
また、日本国内では未承認の医薬品なため保険適用外です。
購入方法に関しても、皮膚科や美容クリニックで処方してもらうか個人輸入で入手するかのどちらかになります。
薬機法による条件があるものの、イソトレチノインは個人輸入が可能です。
グー薬局でイソトレチノインを取り扱っているので、興味のある方は詳細ページをご覧ください。
- 関連ページ
- ニキビに効く薬を紹介
- イソトレチノインは市販されているのか
ジェネリック医薬品でも再発は防げる
イソトレチノインを有効成分とするニキビ治療薬ですが、先発薬はアキュテインです。
このアキュテインは、優れた抗炎症、抗菌、皮脂の抑制などの作用により、ニキビに対して高い効果を発揮します。
グー薬局で取り扱うイソトレチノインの治療薬は、このアキュテインのジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品は、効果や安全性は先発薬と変わらず、より低価格で購入することができるというメリットがあります。
アキュテインのジェネリック医薬品も有効成分は同じイソトレチノインであるため、費用面においても効率的にニキビ治療がおこなえます。
イソトレチノインによるニキビ治療を検討している人や、2クール目、3クール目の服用を考えている人は、ぜひこちらの詳細をご覧ください。
イソトレチノイン服用時の脱毛は避ける
イソトレチノイン服用時は脱毛の施術を受けないでください。
イソトレチノインの服用期間中は、光に対する感受性が高まります。
この時に脱毛の施術を受けると、痛みが出やすくなるリスクがある他、シミや色素沈着の原因にもなるのです。
脱毛の施術は、イソトレチノインの服用を中止してから1ヶ月以上経過した後にしましょう。
毛穴や黒ずみに効果的なスキンケア
イソトレチノインの服用を辞めた後は、ニキビが再発しないように肌の状態を整えましょう。
ニキビの再発だけではなく、毛穴や黒ずみといった肌のトラブルにも要注意です。
ここでは毛穴や黒ずみなどの肌トラブル改善のサポートになる、おすすめのスキンケア商品をご紹介します。
メラケアフォルテクリーム
3種の有効成分を配合し、ニキビやシミ、シワなど幅広く改善する美容クリーム。
メラケアクリーム
SNSでも話題となった、シミやシワ、ニキビの改善におすすめのクリーム。
グライコクリーム
古い角質を剥がすことでターンオーバーを促進し、色素沈着や毛穴詰まりを改善する美白クリーム。
トレチノイン・ハイドロキノン
シミやシワを強力に改善し、美容クリニックなどでも定番のセット商品。
まとめ
イソトレチノインの服用を辞めた後のニキビ再発について、ここまで解説してきたことをまとめました。
・イソトレチノインの服用を辞めた後に、ニキビが再発する可能性がある。
・ニキビの再発以外にも、皮脂量の増加や毛穴の開き、赤ら顔(酒さ)などにも注意が必要。
・実際にイソトレチノインの服用を辞めた後に、ニキビの再発を実感している人もいる。
・ニキビが再発した場合、もう1クール続けてイソトレチノインを服用するか、あるいは外用薬などでの対処がおすすめ。
よくある質問
ここからは、イソトレチノインについてよくある質問にお答えします。
イソトレチノインはどこで買えますか?
イソトレチノインは皮膚科や美容クリニックでの処方、または個人輸入による購入が可能です。
医療機関では自由診療のみの処方となり、医師によってイソトレチノインによる治療が適切かどうかを診断されます。
個人輸入では、過去に医師の診断を受けて処方箋のある人のみ購入が可能です。
グー薬局では、イソトレチノインのジェネリック医薬品や、その他ニキビに効く外用薬も取り扱っているので、ニキビにお悩みの人はぜひご覧ください。
イソトレチノインは保険適用ですか?
イソトレチノインは保険適用外です。
日本の厚生労働省からは未承認の医薬品なため、料金は全額自己負担となります。
イソトレチノインは奇形児の影響がありますか?
イソトレチノインの重大な副作用に胎児の催奇形性があります。
妊娠中の人がイソトレチノインを服用すると、胎児が奇形を起こすリスクが高まるのです。
そのため、妊娠中の人や妊娠の可能性がある人、また授乳中の人はイソトレチノインの使用が禁忌とされています。
なお、13歳未満の人の服用も認められていません。
イソトレチノイン服用中と、服用前後1カ月間は、男女問わず必ず避妊をしてください。
またこの期間内は、献血も控えてください。
万が一服用中に妊娠した可能性がある場合、イソトレチノインの服用をすみやかに中止し、医師に相談しましょう。