カツアバとは

カツアバとは、ブラジル北部、アマゾン原産の樹木です。南アメリカ先住民の言葉で「インディアンに力を与えるもの」という意味からもわかるように、樹皮や木の葉が、先住民の間で伝統的に嗜好品や薬として使われてきました。

その効果に関しては、現地の言い伝えで「60歳になる前にできた子供は彼の子供だが、60歳を超えてから授かった子供はカツアバの子である」といわれてきました。

この言葉からもカツアバの精力剤としての効果の強さがよく知られていたことがわかります。

カツアバの作用に関しては、神経系統に刺激を与えることで起こるという点は知られていましたが、近年はほかにも多くの含有している成分が明らかになってきたことで、ナイトライフに役立つ性機能への効果以外にも、さまざまな成分と、それに対する効果がみつかっています。

現在でもブラジルでは、ハーブを用いた医療にカツアバを使っています。

カツアバに含まれる成分

カツアバは有名な麻薬のひとつであるコカインの原料となるコカノキ科の一種ではありますが、麻薬成分の活性コカインアルカロイドは含まれていないので安心です。含まれているのは非麻薬性のコカインです。
この非麻薬性コカインをはじめ、以下のような様々な成分が含まれています。

カツアビンA/B/C

カツアビンA/B/Cはいずれもカツアバの主成分で、中枢神経を刺激する作用があります。アルカロイドの一種です。
アルカロイドは植物のほか、微生物、両生類、真菌が生産する物質で、幻覚や麻薬のような強い薬理効果をもっています。
それが他の生物に対しての毒となる場合もあります。
カツアビンはA/B/Cが結合することで、さらに相乗効果を発揮しているといわれています。

非麻薬性コカイン

コカインという名前で少し怖い印象も与えてしまいますが、もちろん麻薬性はなく、依存性、中毒性もありません。しかし、中枢神経を刺激してくれる作用はもっています。

フラボノイド

フラボノイドは植物色素であるポリフェノールの一種で、人間の生理調節機能に対する働きをもっています。
抗酸化作用や抗菌作用、免疫力向上などが主な働きです。

タンニン

タンニンもポリフェノールの一種で渋みを出す成分です。こちらも抗酸化作用をもち、がん、高血圧、心臓病や認知症への効果も報告されています。

セスキテルペン

芳香性の植物精油の主成分がテルペンと呼ばれるもので、そのうちの1つがセスキテルペンです。
テルペン類は血行や胃腸の働きを向上させるといわれ、中でもセスキテルペンは鎮痛、精神安定、抗炎症、また抗ガン活性作用があるとされています。

フィトステロール

フィトステロールは植物ステロールのひとつで、ステロールはコレステロールの吸収作用をもっています。また、このフィトステロールもがん予防の働きが認められています。

カツアバの効果

カツアバは民間伝承で催淫効果や性機能をアップさせることがわかっていましたが、現在では性的な作用に限らない数々の効果が発見されています。

また、精力剤となる植物は多くが男性ホルモンの分泌を促すものであったり、亜鉛やアルギニンなどが精子の増量や運動量アップをもたらすのに対して、カツアバは神経に働きかけて刺激を与える、希少なタイプの作用をもつ植物であることも大きな特徴です。

神経を刺激するという作用は、身体の中で以下のようないろいろな効果を与えてくれます。

血流の改善

中枢神経系への働きは血流を促進する効果となってあらわれます。このため全身の血流を改善し、勃起に必要な海綿体への血液の流入量をアップさせることができます。

また、勃起は性的刺激を受けることで中枢神経がペニスへ信号を送ることで起きるため、中枢神経の刺激作用により、より勃起しやすい流れを作ることができます。

そして、ホルモンを増やす成分は入っていませんが、ホルモンの働きを促す効果も加わり、これらの複合的な作用で性機能を向上させて、ED（勃起不全）、勃起力のアップ、勃起時間の持続向上といった効果が期待できます。

抗菌作用

大腸菌や、大人よりも子供が感染しやすい溶連菌などの抗菌作用があることが、マウスを用いた実験で見つかっています。

疲労回復

血液の循環とともに、酸素と栄養素が全身に行きわたりやすくなるため、疲労回復を早める効果があり、体力を増強させることにもつながります。

精神への効果

フライボノイドやセスキテルペンには精神の落ち込みを和らげたり、リラックスさせる効果があります。
このため精神的な症状や、心因性のEDへの改善効果にも期待できます。

不眠症の改善

中枢神経への作用で不眠症に効果があると言われています。ただし興奮作用ももっているため、過度な摂取は逆効果になるおそれもあります。

記憶力の向上

おもにヨーロッパでは記憶障害や、認知症予防に使われています。

HIVウイルスを抑える

カツアバに発見された最新の効果のひとつとして、エイズウイルスの細胞への攻撃を抑えるという、抗HIV活性があることが見つかっています。
現在はマウスの実験で認められるまでの効果ですが、今後のHIV医療への活用に向けて臨床が進められる予定だとされています。

女性に対する効果

ブラジルでは古くからカツアバの催淫作用が発見され、先住民が媚薬として使用し、歌い、踊り、性行為を盛り上げてきました。もちろん現在でも女性の媚薬として活用することができます。

さらにカツアバには食物繊維と植物ステロール、タンニンの作用で、女性にうれしいダイエットの効果も期待できます。前述の血流改善作用も女性の冷え性には効果的です。

カツアバが必要な人

以下のような人はカツアバを補うことで改善する可能性があります。

・ストレスの多い生活を送っている
・性生活がマンネリ化している
・勃起しないときがある、また中折れする
・心因性のEDと診断された
・高血圧、動脈硬化といった血管障害やそのリスクを抱えている
・甘いものや脂っこいものが好き
・安眠できていない
・日頃の疲れが取れない
・物忘れがひどくアルツハイマーが心配
・お腹が弱い
・もっと興奮を感じたい女性
・痩せたい女性

カツアバの摂取方法

カツアバの摂取方法として現地でもっとも一般的なのは、樹皮を煮出して抽出したエキスをお茶として摂取する方法です。

またカツアバ茶として一般的に販売もされているので入手して飲むこともできます。ただし独特な香りがあり、好みは分かれます。

お酒でもポテロードというカツアバリキュールがあり、オレンジジュース、ミルクなどで割って飲むほか、ロックで飲むこともできます。アルコール度数は22%と少々高くなっています。

これらの飲み方は手間がかかったり、アルコールが入っていたりということもあり、近年はその成分の有効性から多くの国でサプリメントとして販売されており、手軽に飲むことができます。

目安量

カツアバは天然の植物でもあり、摂取量の上限は決まっていません。しかし、中枢神経を刺激する強力な成分をもっているため、必要以上の過剰摂取は危険です。

サプリメントに関して、海外製のものは体格の大柄な欧米人向けの基準で製造されているので、サプリメントに書かれた量でも摂取量には注意が必要です。

効果的な飲み方

カツアバは一気に摂取せず、決まった分量を継続して摂取するのが効果的です。

サプリメントに関しては、決まった時間に決まった量を摂る必要がありますが、同じく精力効果のある植物であるムイラプアマと同時に摂取するとより効果があるともいわれています

カツアバの副作用

カツアバ自体には摂取量を守ればこれといった副作用はありません。
成分に非麻薬性コカインが含まれていますが、これは麻薬性のコカインとは違い、依存性もなく、人体には無害の成分です。

興奮作用を持つため、興奮による集中力の低下や、朝立ち、また性行為時興奮が高まりすぎて挿入前に射精してしまうということが起こる可能性があります。
また、眠りの浅い人は不眠の症状が出る可能性もあります。

カツアバの注意点

カツアバは中枢神経を刺激するタイプの作用を持つため、神経系の症状や病気をお持ちの場合は使用を控えるか、医師への相談の上摂取しましょう。

妊娠中や授乳中の女性も摂取は控えましょう。

カツアバが含まれている商品一覧

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参考サイト：
・カツアバ-Wikipedia海外版