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メトホルミンの痩せる飲み方
メトホルミンは、糖尿病治療薬でありながらダイエット効果も期待されている医薬品です。
そんなメトホルミンで痩せるための飲み方は、「いかに副作用を出さずにメトホルミンを増量していくか」がポイントになります。
そこで今回は、
・メトホルミンの痩せる飲み方
・メトホルミンのダイエット効果を高める飲み方
・飲み方の注意点や副作用を出さないコツ
などに注目し、メトホルミンの痩せる飲み方について徹底解説していきます。
- メトホルミンの飲み方
- メトホルミンの痩せる飲み方
- メトホルミンとリベルサスを併用する飲み方
- メトホルミンとフォシーガを併用する飲み方
- メトホルミン1000㎎のダイエットに効果的な飲み方
- メトホルミン500㎎のダイエットに効果的な飲み方
- メトホルミンと筋トレ
- メトホルミンはいつ飲むべき?
- メトホルミンの飲み方の注意点
- 2250㎎を超えた量を飲まない
- 1度に2回分飲まない
- 食事しない時に飲まない
- 副作用がひどいときは食後に飲む
- メトホルミンによる下痢で痩せる?
- メトホルミンのアンチエイジング効果がある飲み方
- まとめ
- Q&A
- Q.ゾメットのダイエットに効果的な飲み方は?
- Q.メトホルミンで痩せない場合は?
- Q.メトホルミンとリベルサス、どっちがいい?
メトホルミンの飲み方
メトホルミンは1日2~3回に分けて、食前もしくは食後に飲みます。
1回に飲む量は、メトホルミンを飲み続けている期間や副作用の出方などの理由から、人によって変わってきます。
ただし、痩せるための飲み方のポイントは「いかに副作用を出さずにメトホルミンを増量していくか」です。
そこで、副作用を出さずにメトホルミンを増量していく飲み方の例を以下にまとめました。
最初の1か月(1日500mg)
・1日2回食前後に250mg飲む
1か月~(1日1000mg)
・1日2回食前後に500mg飲む
2か月~(1日1500mg)
・1日3回食前後に500mg飲む
3ヶ月~(1日2250mg)
・1日3回食前後に750mg飲む
メトホルミンは1回250㎎から飲み始め、副作用を確認しながら1カ月ごとに増量していきましょう。
1回250㎎→500㎎→750㎎と増量していくことで、体がメトホルミンに慣れるだけではなく効果も高まります。
ちなみに、メトホルミンは1日2250㎎まで飲むことができます。
では、ここからさらにメトホルミンのダイエット効果を高めるためには、どのような工夫をしたら良いのでしょうか?
次の項で紹介していきます。
メトホルミンの痩せる飲み方
メトホルミンのダイエット効果を高める飲み方は以下の通りです。
・メトホルミンと他の血糖降下薬を併用する
→ リベルサス、フォシーガといった血糖降下薬と併用することで、相乗効果でより大きなダイエット効果を得ることができます。
・副作用が出なければメトホルミンを増量する
→ メトホルミンは、飲む量が増えるほど効果が大きくなります。
・筋トレを取り入れる
→ メトホルミンには筋肉を増やす働きがあるため、より大きな筋トレの効果を得ることができます。
これらの方法の中で、特によく挙がる効果的な飲み方について、ポイントや注意点を具体的に解説していきます。
また、メトホルミンを使ったダイエットについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
興味のある人は、ぜひあわせてご覧ください。
メトホルミンとリベルサスを併用する飲み方
リベルサスは、メトホルミンと同じ血糖降下薬のひとつです。
メトホルミンとリベルサスを併用することでより高いダイエット効果が期待できますが、リベルサスは飲み方に特殊なルールがあるため、併用するときは注意が必要となります。
リベルサスは、1日に1回1錠を飲む医薬品です。
ただし、6時間以上の絶飲食をした空腹時に飲み、飲んだ後も30分~2時間以上は絶飲食というルールがあります。
そのため、リベルサスとメトホルミンを併用するときは、リベルサスを飲んで30分以上経ってからメトホルミンを飲まなければなりません。
ちなみに、リベルサスの飲むタイミングは、6時間以上の絶飲食後という条件を作りやすい起床時がおすすめされています。
メトホルミンとリベルサスを併用するときの注意点としては、メトホルミンとリベルサスそれぞれが持つ、血糖値を下げる作用の相乗効果によって低血糖を起こす可能性があることが挙げられています。
メトホルミンとリベルサスを併用している期間は、体調の変化に十分注意して過ごしましょう。
メトホルミンとフォシーガを併用する飲み方
フォシーガは1日に1回1錠、朝に飲むことをおすすめされている医薬品です。
そのため、メトホルミンと併用する場合は、メトホルミンとリベルサスを朝食前または朝食後に1錠ずつ飲みます。
朝食以降はメトホルミン単体で食事の前か後に飲んでください。
フォシーガは余分な糖質を排出する働きがあるため、メトホルミンと併用することでより大きな糖質カットの効果を得ることができます。
ただし、メトホルミンとフォシーガを併用する場合も低血糖の症状に注意が必要であるため、併用した後は体調の変化に注意して過ごしてください。
メトホルミン1000㎎のダイエットに効果的な飲み方
メトホルミンを1000㎎飲むときは、1日2回食前後に500㎎ずつ飲みましょう。
副作用が心配であれば、1日3回で250㎎/250㎎/500㎎で分けて飲んでも問題ありません。
また、1000㎎よりも大きなダイエット効果を得たいという場合は、1000㎎を1か月程度試し、体を慣れさせてから1500㎎に増量してください。
ただし、メトホルミンを増量するタイミングは副作用が出やすいタイミングでもあるため注意しましょう。
1000㎎は、飲み始めに比べるとかなり多い量となります。
副作用の出方や体調の変化に注意して、無理せず飲み続けられる方法を探しましょう。
メトホルミン500㎎のダイエットに効果的な飲み方
メトホルミンを500㎎飲むときは、1日2回食前後に250㎎ずつ飲みましょう。
より大きな効果を得たい場合は、適度な運動や健康的な食生活を取り入れながら1か月程度のみ続け、問題がなければ750㎎に増やしましょう。
ただし、500㎎を飲む中で効果に満足したり、副作用がつらかったりした場合は、無理に量を増やさず500㎎を継続することも可能です。
メトホルミンは継続して飲むことでダイエット効果につながる医薬品のため、少しずつ体を慣れさせながら飲み続けましょう。
メトホルミンと筋トレ
メトホルミンには筋肉を増やす効果があります。
メトホルミンを飲むことで筋肉の収縮力が上がるため、筋肉が効果的に動くのです。
そのため、メトホルミンを飲んでいるときに筋トレをすると、飲んでいない時に比べてより引き締まった体型を目指すことができます。
また、筋トレと一緒に健康的な食生活を心がけることも、より大きなダイエット効果を得ることにつながるため、メトホルミンだけに頼るのではなく生活習慣を整えることも大切です。
メトホルミンダイエットに筋トレを取り入れて、健康的な美しい体型を目指しましょう。
メトホルミンはいつ飲むべき?
ここまで、メトホルミンの飲み方について解説してきました。
次にこの項目では、メトホルミンを飲むタイミングについてより詳しく解説します。
メトホルミンは量によって1日2~3回に分けて飲む方法が基本的ですが、飲むタイミングは必ず食事の前後ということを守ってください。
メトホルミンは食事をしない時に飲んでしまうと、低血糖や重大な副作用につながる可能性が高くなります。
そのため、自身の食事のタイミングに合わせて継続的に飲み続けられるよう工夫が必要です。
朝食を抜きがちになってしまう、昼食を取らないときがあるなど、自分の食生活を振り返りながらメトホルミンを飲むタイミングを決めましょう。
なお、メトホルミンを飲むタイミングについては、別の記事で詳しく解説しています。
興味のある方は、ぜひこちらもあわせてお読みください。
メトホルミンの飲み方の注意点
飲むだけでダイエット効果を得ることができるメトホルミンですが、その飲み方にはいくつか注意点もあります。
メトホルミンの飲み方の注意点は以下の通りです。
・2250㎎を超えた量を飲まない
・1度に2回分飲まない
・食事しない時に飲まない
・副作用がひどいときは食後に飲む
この注意点について、次の項目から1つずつ解説していきます。
2250㎎を超えた量を飲まない
メトホルミンの1日の最大摂取量である2250㎎を超える量を飲まないでください。
2250㎎を超える量を飲んでしまうと、副作用が強く出る、血糖値を下げる効果が効きすぎてしまい低血糖になるなどの危険性があります。
メトホルミンの副作用の中には、まれに重篤化する症状もあるため、用量を守って安全に使用しましょう。
1度に2回分飲まない
1回分飲み忘れてしまった場合、次の回に2回分飲むことはしないでください。
2回分を1度に飲むことにおいても、副作用が強く出る、低血糖になるなどの危険があります。
飲み忘れてしまった場合、その回の分はスキップして、次の回から通常通りの量を飲みましょう。
また、メトホルミンはなぜ1日2回飲むとされているのかについては、別の記事でその理由を詳しく解説しています。
ぜひこちらもあわせてご覧ください。
食事しない時に飲まない
メトホルミンは食事しない時に飲むことはできません。
栄養不良状態や脱水になりやすいときにメトホルミンを飲むと、重大な副作用や低血糖を起こす可能性が高くなります。
体調が悪い、忙しく時間がなかったなどの理由で食事が摂れなかった場合、メトホルミンを飲むことは控えてください。
メトホルミンと食事の関係については、別の記事でも詳しく解説しています。
メトホルミンとあわせてファスティングや断食を取り入れる予定だった人や、メトホルミンを飲んでいるときの食事においての注意点を詳しく知りたい人などは、ぜひこちらもあわせてお読みください。
副作用がひどいときは食後に飲む
メトホルミンによる副作用の症状がつらい場合は、食後にメトホルミンを飲みましょう。
食後に飲むことでメトホルミンの吸収スピードが遅くなり、副作用が出にくくなります。
ただし、食後からしばらく時間が経ってしまったあとに飲むことは危険なので、食後30分以上経ってしまった場合はその回はスキップしてください。
メトホルミンを食前に飲むか食後に飲むかの違いについても、別の記事で詳しく解説しています。
こちらもぜひ、あわせてご覧ください。
メトホルミンによる下痢で痩せる?
メトホルミンを飲んで下痢が起こった場合、メトホルミンによる副作用が起こっている可能性が高いです。
そのため、ダイエット効果が出ていることの裏返しでもあります。
ただし、下痢そのものに直接的な痩せ効果があるわけではないので、下痢の回数や症状の重さの分痩せているということはありません。
また、メトホルミンによる下痢を含む副作用は、1~2週間程度で治まることが多いです。
ダイエット効果が出ている間はずっと下痢が起こるというわけではないので、症状が重い、長期間治まらないという場合は医療機関への受診を検討しましょう。
下痢は、メトホルミンの副作用の中で最も起こる頻度が高い症状です。
効果が出ている証拠でもあるため、メトホルミンを飲み続けてしばらく様子を見ましょう。
メトホルミンのアンチエイジング効果がある飲み方
メトホルミンにはアンチエイジング効果もあり、飲み方はダイエット目的の場合と同じ1日2~3回を食前後に飲む方法です。
メトホルミンのアンチエイジング効果は以下の通りです。
健康面での若返り
→ 認知症リスク軽減、抗がん作用など
美容面での若返り
→ 筋肉量が増えて体が引き締まる、肌つやがよくなる、くすみの改善など
また、アメリカでおこなわれた研究では、メトホルミンの投与でマウスの寿命が5%延びるという結果も報告されています。
その他にも、メトホルミンには糖尿病予備群の人の糖尿病の発症を抑える効果もあることが分かりました。
メトホルミンを飲むだけで、美容面だけでなく健康面においても大きな効果が得られるのであれば嬉しいですよね。
アンチエイジングに興味のある人はぜひ、メトホルミンで内側から若々しさを取り入れて、健康的で美しい体を目指しましょう。
まとめ
この記事で解説したことをまとめました。
- 1日250㎎の少ない量から飲み始め、副作用の症状を確認しながら500mg、750㎎と徐々に量を増やすことが可能
- ただし、1日の最大摂取量2,250㎎を超えないよう注意が必要
- フォシーガやリベルサスなど他の薬と併用してダイエット効果を高めることも可能
- メトホルミンを飲むだけではなく、健康的な食生活や適度な運動を心がけるとより効果的
メトホルミンの痩せる飲み方を活用して、より大きなダイエット効果を手に入れましょう。
Q&A
メトホルミンを使用したダイエットについてよく挙がる質問にお答えします。
Q.ゾメットのダイエットに効果的な飲み方は?
A. ゾメットはメトホルミンの先発薬であるメトグルコのジェネリック医薬品です。
1日2~3回に分けて食前もしくは食後に飲みます。
ダイエット目的で飲むのであれば、飲み始めの1か月は1回250㎎を飲み、慣れてきたら1回500㎎、750㎎と増量していきましょう。
Q.メトホルミンで痩せない場合は?
A. メトホルミンを飲んでも痩せない場合、考えられる理由は以下の通りです。
・飲み始めたばかり
・食べ過ぎ
・運動不足
・もともと痩せ型、もしくは平均体重である
また、長期間飲み続けても効果が出ない場合は、メトホルミンが体質に合っていない可能性もあります。
その場合は、別のダイエット薬への変更を検討してみましょう。
メトホルミンを飲んでも痩せない理由や対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
お悩みの方はぜひお読みください。
Q.メトホルミンとリベルサス、どっちがいい?
A. 体重減少効果はリベルサスのほうが強いです。
ただし、リベルサスはメトホルミンよりも副作用が出る可能性が高くなります。
また、費用もメトホルミンよりかかる場合が多いです。
副作用や費用を抑えたい、ダイエットに長期的に取り組みたい場合はメトホルミン、短期間で大きな効果を得たい場合はリベルサスというように、自身の目的や条件に合わせて選んでください。