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ゼニカルで死亡する?原因や注意点を知ろう

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まず前提として、ゼニカルを飲んで死亡する可能性はほとんどありません
しかし、インターネット上には「死亡例がある」などの情報があるため、不安になっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ゼニカルは本当に安全なのか?」という疑問もあることでしょう。
この記事では、そんな不安や疑問を解消します。

ゼニカル服用での死亡リスク

ゼニカル服用での死亡リスク

冒頭で説明した通り、ゼニカルが原因で死亡する可能性はほぼありません。
たしかに、ゼニカルを飲んだ後で重度の肝機能障害を起こし、死に至った例が報告されていますが、きわめて稀なケースです。
そもそもゼニカルを飲んだ後で重度の肝機能障害を発症する可能性はかなり低く、死亡例との因果関係も認められていません。

具体的に解説しましょう。
2010年、FDA(アメリカ食品医薬品局)が発表したデータによると、1999~2009年にゼニカルの有効成分オルリスタットを摂取した4000万人のうち、重度肝障害の発症は13件で、死に至ったケースは2件のみです。
また、オルリスタットと死亡例との因果関係は認められていません。
そのため、ゼニカルの使用が原因で死亡することはほとんどないといえます。

ゼニカルの副作用

ゼニカルが医薬品である以上、使用することで副作用が起きる場合はあります。
では、具体的にはどんな副作用が見られるのでしょうか。

・油漏れ
ゼニカルの効果によって体内に吸収されなかった脂質が、油として肛門から排出される症状です。
無意識に排出されてしまうため、気づかないうちに下着や衣類が汚れる場合があります。

・肌の乾燥
脂質の吸収が阻害されることで、肌に必要な油分が減少することが原因です。
油分には肌の水分蒸発を防ぐ役割があるため、減少した結果、肌の乾燥を招く可能性があります。

・ビタミン不足
脂溶性のビタミンA、D、E、Kなどが油と一緒に体外へ排出されることにより、ビタミン不足に陥る恐れがあります。

・排便や放屁の増加
油を排出するため、排便や放屁の回数が普段より増える傾向にあります。
排便の回数が増加すると、お尻の拭きすぎによって切れ痔になりやすくなるため、注意しましょう。
また、放屁をする際に力が入ることで油漏れが起きやすくなります。

以上のような副作用がありますが、それぞれ対策は可能です。
油漏れは、食事の脂質を減らすことで症状が軽減・改善される場合があります。
また、肌の乾燥が見られた際は、化粧水や乳液を使って普段よりもしっかり保湿するのが効果的です。
その他、ビタミン不足に関しては、マルチビタミンサプリを飲むことで解決できます。

なお、上記の副作用のうち、とくに油漏れについてはこちらの記事でも解説しています。
気になる人はあわせてご覧ください。

ゼニカルの安全性

ゼニカルは、欧米諸国を含め世界100ヶ国以上で効果や安全性が認められています

FDAによると、世界では1999年~2009年の10年間で約4000万人(※)がゼニカルの有効成分オルリスタットを使用しているというデータがあります。
(※具体的には、オルリスタットを120mg含有するゼニカル(Xenical)と、オルリスタットを60mg含有するアライ(Alli)の使用者数の合計です)

また、ゼニカルの臨床試験では、70%以上の人が体重の5%の減量に成功したと報告されました。
このことからも、ゼニカルは安心して使える有効なダイエット薬であるといえます。

ゼニカルの効果

ゼニカルの効果

ゼニカルには、食事で摂取した脂質の最大30%を体外へ排出する作用があります。
この作用により、脂肪が体内に蓄積されるのを防げるため、脂っこい食事が好きな人やきつい食事制限をせずにダイエット効果を得たい人におすすめです。

実際に、ゼニカルを使用した人の半数近くが体重の10%減量に成功したとの結果が報告されています。
具体的には、10%の減量に成功した人の割合は46.90%でした。
また10%には届かなかったものの、5%の減量に成功した人は77.20%にのぼります。
これを見ると、かなり高い確率でダイエット効果を発揮したことがわかります。

より効果を高める方法

他の医薬品と併用することで、ゼニカルのダイエット効果をより高めることができます。
併用する医薬品としてとくにおすすめなのは、メトホルミンです。
メトホルミンは、糖質の吸収を阻害することで血糖値の上昇を防ぐ糖尿病治療薬として開発されましたが、血糖値上昇を防ぐ効果に加えて食欲抑制作用を持つことから、ダイエット薬としても注目されています。

そんなメトホルミンとゼニカルを併用することにより、脂質と糖質の吸収をダブルで抑制することができます。
結果的に、よりダイエット効果を高めることができるわけです。

ゼニカル服用の注意点

ゼニカルは安全性の高い医薬品ですが、ここで紹介する注意点を心がけることで、よりリスクを抑えて安全に使用することができます
ぜひ参考にしてみてください。

ゼニカル服用の注意点

具体的な注意点は、以下の通りです。

①ゼニカルの飲み方
②ゼニカル偽物事例
③併用注意薬

次からひとつずつ解説していきます。

①ゼニカルの飲み方

ゼニカルの飲み方を間違えると、ダイエット効果が下がるどころか、体調に悪影響を及ぼす恐れがあります。
よりスムーズにダイエット効果を得るためにも、正しくゼニカルを飲みましょう。

ゼニカルは、1日3回まで。朝・昼・晩に1錠ずつ飲むのがおすすめです。
また、効果の持続時間は最大2時間であるため、食事中または食後1時間以内に飲みましょう
なお、脂質が少ない食事の場合はあまり効果が発揮されないため、飲まなくても問題ありません

飲み忘れた場合は、慌てて飲まずその1回は飛ばしましょう
また、次回まとめて2錠飲むことはできません。
(1錠と1錠の間には2時間以上の間隔を空ける必要があります)

②ゼニカル偽物事例

厚生労働省の調査によると、ゼニカルの偽物が見つかっています。
調査の結果、ゼニカルの有効成分オルリスタットが含まれていなかったとのことです。

ゼニカルに限らず、そもそも偽物の医薬品は原材料が不明であるため、飲むのは危険です。
使われている原材料によっては、体調に悪影響を及ぼす可能性があります。

ちなみに、正規品と偽物はカプセルの色や包装シートに印刷されたロゴに異なる点が見られたことが判明しています。飲む前に必ず確認しましょう。
また、ゼニカルを個人輸入代行サイトで購入する際は、信頼できるサイトを選ぶことが大切です。

なお、グー薬局で取り扱っている商品はすべてメーカー正規販売店から取り寄せたものであるため、安心してご使用いただけます。
気になる人はこちらからチェックしてみてください。

③併用注意薬

ゼニカルは、いくつかの医薬品の併用注意薬に指定されています。
具体的には以下の通りです。

・シクロスポリン
・レボチロキシン
・ワーファリンなどの抗凝固薬
・アミオダロン
・抗てんかん薬
・抗レトロウィルス薬(HIV治療薬)

上記の中には、併用時の飲み方が指定されているものがあります。
併用する際は必ず飲み方を確認してください。

まとめ

  • ゼニカルを服用したから死亡するわけではない
  • 死亡事例との因果関係はみとめられていない
  • ゼニカルの効果や安全性は、100ヶ国以上で認められている
  • ゼニカルの注意点を守りましょう

ゼニカルが原因で死亡する可能性は、ほとんどありません。
また、正しい飲み方や副作用の対処法を事前に確認しておくことで、よりリスクを抑えることができます。
安心してゼニカルダイエットを進めるために、ぜひ参考にしてみてください。

Q&A

Q&A

ゼニカルによる死亡に関して、よくある質問をまとめました。

Q.オルリスタットとは何ですか?

A.オルリスタットは、ゼニカルの有効成分です。
体内にある脂肪分解酵素リパーゼの働きを抑制する作用により、脂質の吸収を防ぐことができ、吸収されなかった脂質は油として便と一緒に排出されます。

通常、食事で摂取した脂質は小腸でリパーゼによって分解され、腸壁から体内に吸収されていきますが、ゼニカルを飲むと有効成分のオルリスタットがリパーゼの働きを抑え込み、脂質の分解を阻害します。
その結果、脂質はそのままの状態で排出されるわけです。
このような働きにより、ゼニカルは体重を減らす効果が期待されています。

Q.ジェネリック医薬品でも効果ありますか?

A.ジェネリック医薬品でも効果はあります。
そもそもジェネリック医薬品とは、先発薬と同じ有効成分を含有する後発医薬品のことであり、先発薬と同等の効果が期待できます。
ゼニカルのジェネリック医薬品にも、ゼニカルと同じくオルリスタットが含有されているため、同等のダイエット効果を得ることが可能です。