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シアスマの副作用と対処法|副作用が起こらないための対策も解説
EDを改善してパートナーとのナイトライフを充実させることで人気のシアスマ。
優れたED改善効果を期待できますが、医薬品のため副作用があらわれる可能性もあります。
ただし、他のED治療薬と比べて副作用が少なく、服用したすべての方が体験するわけではありません。
本記事では、先発薬シアリスの臨床試験結果などをもとに、シアスマの副作用について詳しく解説します。
また、副作用を予防するための対策や、副作用があらわれた場合の対処法についても紹介していますので、シアスマの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
シアスマの副作用
シアスマの副作用は、以下のとおりです。
1%以上 | 0.2〜1%未満 | 0.2%未満 | 頻度不明 | |
---|---|---|---|---|
循環器 | 潮紅 | 動悸、ほてり | 血管拡張、心拍数増加、胸痛、狭心症、頻脈、高血圧、低血圧 | 心筋梗塞、心臓突然死、失神、起立性低血圧 |
感覚器 | 霧視、眼の充血、眼の異常感 | 耳鳴、視覚障害、眼痛、流涙増加、眼刺激、結膜充血、視野欠損、結膜炎、乾性角結膜炎、眼瞼腫脹 | 色覚変化、回転性眩暈、網膜静脈閉塞、非動脈炎性前部虚血性視神経症、網膜動脈閉塞、中心性漿液性脈絡網膜症 | |
消化器 | 消化不良 | 上腹部痛、悪心、胃食道逆流性疾患、下痢、口内乾燥、胃炎、嘔吐、腹痛、胃(胸部)不快感 | 便秘、腹部膨満、軟便、胃刺激症状、嚥下障害 | 食道炎 |
肝臓 | 肝機能異常(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇を含む) | ALP上昇 | ||
腎臓 | 腎機能障害、尿酸値上昇 | |||
筋骨格 | 背部痛、筋痛、四肢痛 | 関節痛、筋痙攣(筋収縮)、筋骨格痛 | 筋骨格硬直、頚部痛、殿部痛 | |
精神・神経系 | 頭痛 | めまい、睡眠障害 | 錯感覚、傾眠、不安、片頭痛 | 脳卒中、感覚鈍麻 |
泌尿・生殖器 | 排尿困難、勃起増強、意図しない勃起 | 持続勃起症、勃起の延長 | ||
呼吸器 | 鼻閉 | 鼻炎、副鼻腔うっ血 | 呼吸困難、喀血 | 鼻出血、咽頭炎 |
皮膚 | 紅斑、多汗、爪囲炎 | そう痒症 | ||
その他 | 疲労、無力症、疼痛、体重増加、倦怠感 | 熱感、末梢性浮腫、粘膜浮腫、口渇 |
この中でも特に、以下の症状があらわれることが多いと報告されています。
・頭痛
・潮紅
・ほてり
・消化不良
・背部痛、筋痛
・眼の充血
・鼻づまり
これらは一時的な症状であり、シアスマの効果が薄れるとともに改善されることが多いため、大きな心配はいりません。
ただし、症状が長引いたり悪化したりする場合は、服用を中止して医師に相談しましょう。
重大な副作用
シアスマの服用によって、以下の重大な副作用があらわれる場合があります。
・過敏症
・非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)
・持続勃起症(プリアピズム)
・心筋梗塞
・痙攣発作
・突発性難聴
このような副作用があらわれることは非常にまれですが、いずれも速やかに適切な処置を受ける必要があります。
そのため、シアスマを服用中に急激な視力低下や聴力低下、痛みを伴う長時間の勃起などの異常があらわれた場合は服用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。
次の項目では、重大な副作用の症状について詳しく紹介していますので、参考にしてください。
過敏症
シアスマの服用により、以下の過敏症状があらわれる可能性があるため注意しましょう。
- 発疹
発疹では突発的に皮膚の赤みやブツブツ、水ぶくれなどがあらわれます。 - 蕁麻疹
蕁麻疹では身体の一部の皮膚が急に赤く腫れ、強いかゆみやチクチク感、焼けるような痛みを伴う場合があります。 - 顔のむくみ(顔面浮腫)
顔や眼がはれぼったくなったり、顔についた後がなかなか消えなかったり、顔のむくみがひどい状態です。 - 剥脱性皮膚炎
皮膚が赤くなってうろこ状になって剥がれ落ち、発熱を伴う場合もある重度の炎症です。 - スティーブンス・ジョンソン症候群
全身の倦怠感や高熱などの症状を引き起こし、口の中や唇、眼、外陰部などの粘膜に水ぶくれやびらん(ただれ)、赤みが多発します。
非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)
非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)とは、視神経に十分な血液が流れ込まないことで急激な視力低下や視野欠損を引き起こす病気です。
突然の視力低下、視界が暗くなる、ぼやける、片方の眼の上半分や下半分の視野が欠けるなどの症状がみられます。
これは海外の臨床試験で報告された副作用で、多くの場合NAIONを引き起こす危険因子を持っていたため、シアスマとの因果関係は明らかになっていません。
また、NAION を発症した45歳以上の男性を対象とした研究では、PDE5阻害薬を服用した場合、血中濃度が半減するまでにかかる時間の5倍の期間(タダラフィルの場合約4日)においてNAIONの発症リスクが2倍になる可能性が報告されています。
そのため、服用から数日間は注意しておきましょう。
持続勃起症(プリアピズム)
持続勃起症(プリアピズム)とは性的興奮や刺激に関係なく、痛みを伴う勃起が長時間続く状態です。
持続勃起症の場合、時間が経つと陰茎組織の損傷や永久的な勃起不全につながるおそれがあるため、すみやかに処置を受ける必要があります。
異常な勃起が4時間以上続くときは、ただちに医師の診察を受けましょう。
心筋梗塞
先発薬のシアリスでは、重篤な副作用として心筋梗塞や心臓突然死が報告されています。
ただし、ほとんどの症例で以前から心血管系障害などの危険因子を持っていたことが確認されています。
さらに、性行為自体が心拍数や血圧を上昇させ、心臓に負担をかける行為です。
そのため、心筋梗塞や心臓突然死がシアリスの服用や心血管系障害などの影響で生じたのかは、特定が困難とされています。
したがって、性行為が不適当と診断されている方や、心血管系障害がある方はシアスマの服用を控えてください。
痙攣発作
先発薬のシアリスを含むPDE5阻害薬は、服用後、まれに痙攣発作が起きることが海外の臨床試験や市販後調査で報告されています。
痙攣発作の初期症状として、手足のしびれやびくつき、ふるえ、意識の消失などが挙げられます。
ただし、国内の臨床試験と市販後調査では痙攣発作は報告されていません。
PDE5阻害薬と痙攣発作の因果関係は明らかになっておらず、起きる可能性は非常に低いと考えられますが、知識として覚えておきましょう。
突発性難聴
海外の臨床試験において、先発薬のシアリスを含むPDE5阻害薬の服用後に突発性難聴や急激な聴力の低下が報告されています。
突発性難聴とは突発的に起きる片方の耳の聴力低下であり、血流障害やストレス、自律神経の乱れなどが原因と考えられています。
聴力の低下だけでなく、耳鳴りやめまいを伴う場合もあるため注意が必要です。
突発性難聴とPDE5阻害薬の因果関係は明らかになっておらず、発生頻度も不明ですが、情報として知っておきましょう。
シアスマの副作用はいつまで続くのか
シアスマの副作用は、服用してから約3時間でピークを迎え、時間の経過とともに改善するでしょう。
これは、有効成分タダラフィルの血中濃度が服用から約3時間で最も高くなる(※)ためです。
ただし、医薬品の代謝速度には個人差があるため、人によって副作用のあらわれ方は異なります。
症状がひどい場合や長引く場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
シアスマの副作用についての体験談・口コミ
ここでは、実際にシアスマを服用した方から寄せられた副作用に関する体験談・口コミを、いくつかご紹介します。
瓶ビール飲みたいさん 43歳
長く持つのは20の方。ただ、20は飲むと頭痛になることもあるんで、体調によっては10を飲んだりと使い分けて使用中。
obokataさん 41歳
人それぞれだと思うけど、20㎎でもほとんど副作用が出てこないです。たまに充血する程度なので、私に合っています。
荏胡麻さん 35歳
30時間以上効果あるから、「よっしゃヤルぜ!」的な感じではなく、自然な雰囲気でセックスを楽しめます。飲んだ後大体2時間くらい顔がほんのり赤くなりますが、それ以外気になることはありません。
服用した方の体験談・口コミでは、血管拡張作用による頭痛や眼の充血などの副作用がみられています。
ただ、これらは一時的なものでシアスマの効果が切れると自然に治まることがほとんどです。
シアスマは他のED治療薬と比べて副作用が起こりにくいため、副作用が心配な方にも安心してお試しいただけます。
シアスマの副作用が起こったときの対処法
シアスマを服用後に副作用が起きた場合は、無理に性行為をおこなわず、できるだけ安静にして様子を見ましょう。
また、以下のように症状に合う医薬品を併用したり、患部を冷やしたりすることも有効です。
- 頭痛
安静にしていれば治まることが多いですが、頭痛がひどい場合は頭痛薬を併用することで症状を緩和できます。 - 鼻づまり
鼻づまりがひどい場合は、点鼻薬を併用すると症状が和らぎます。 - 消化不良
消化不良で胸やけが起こった場合は、胃薬を併用すると症状を軽減できます。 - ほてり
ほてりが強い場合は涼しい場所で安静にしたり、冷たくしたタオルで顔や首元を冷やしたりするとよいでしょう。 - 眼の充血
眼の充血が見られる場合は、眼の周りを冷たいタオルで冷やしたり、加湿器で乾燥を防いだりすると症状が緩和します。
なお同じ副作用が何度も起こる場合は、成分が体質に合っていない可能性があるため、他のED治療薬への切り替えを検討することも1つの方法です。
シアスマの副作用が起こる原因と対策
シアスマの副作用が起こる主な原因は、血管拡張作用です。
有効成分タダラフィルには血管拡張作用があり、服用することで血管を拡張してペニスへの血流を改善し、力強い勃起をサポートします。
この作用によって、通常よりも血の巡りがよくなることで頭痛やほてり、鼻づまりなどの症状があらわれるのです。
しかし、以下の方法で副作用の対策が可能です。
・少ない用量から服用を開始する
・飲み合わせに注意する
それぞれの方法について次の項目で詳しく解説しますので、服用を検討している方や副作用が起こる方はぜひ参考にしてください。
少ない用量から服用を開始する
臨床試験において、服用量が多い場合に副作用が起こりやすいことが判明しているため、少ない用量から服用を開始することがおすすめです。
国内外の臨床試験では、用量ごとの副作用発現率は5mgで40%、10mgで41.9%、20mgで54.7%という結果になっています。
※参照:シアリス錠5mg/10mg/20mg-インタビューフォーム
以上の結果から、用量が増えるにつれて副作用のリスクが高まることが分かります。
少ない用量から服用することで副作用のリスクを減らせるため、初めての方や副作用が気になる方は、5mgや10mgから服用を始めてみましょう。
飲み合わせや禁忌に注意する
シアスマは、飲み合わせの悪い医薬品や飲食物と併用した場合、相互作用によって副作用のリスクが高まります。
中でも、禁忌に該当する方は副作用が過剰に強まるおそれがあることから、シアスマを服用できないため、事前に確認する必要があります。
なお、シアスマを服用できないケースはこちらからご確認ください。
とくに、持病がある方や服用中の医薬品がある方は、服用前に医師または薬剤師に相談しましょう。
シアスマは精巣や精子へ影響を与えるのか
シアスマの服用が精巣や精子に影響を与えるのか心配な方もいると思いますが、人間の精子や精巣などへの大きな影響はないとされています。
イヌへの試験では長期的な使用により精子数の減少や精巣重量の低下などが報告されていますが、マウスやラットでの試験では影響はありませんでした。
また、人間を対象とした臨床試験では精子濃度の減少が見られたものの、精子の形や動き、ホルモン値への影響は確認されていません。
したがって、シアスマ服用による生殖機能への大きな影響はないといえるでしょう。
まとめ
ここまでに解説したシアスマの副作用について、以下のようにまとめました。
- 主な副作用は頭痛やほてり、鼻づまりなど
- 副作用の多くは血管拡張作用によって起こる
- 副作用があらわれた場合は安静にし、必要に応じて頭痛薬や点鼻薬などを併用する
シアスマの服用により副作用が起こる可能性はありますが、それらの症状は一時的なものであり、適切に対処することで緩和できます。
また、他のED治療薬と比べて副作用が少なく、初めての方や副作用が心配な方でも安心して服用できます。
副作用が少ないED治療薬を探している方、ナイトライフを充実させたい方は、ぜひ購入をご検討ください。
よくある質問
シアスマの副作用に関連するよくある質問にお答えしていきます。
シアスマの副作用で脱毛する?
シアスマを服用したことによる脱毛の副作用は、現在報告されていません。
副作用のほとんどが血管拡張作用によるものであり、頭痛やほてり、鼻づまり、消化不良などが多く見られています。
そのため、シアスマの副作用で脱毛する可能性は低く、心配ないといえるでしょう。
シアスマの副作用で失明する?
シアスマの副作用によって失明する可能性は、非常に低いです。
重大な副作用として視野欠損や視力低下が起きる非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)が報告されており、最悪の場合、失明する可能性があります。
しかし、NAIONは非常にまれな副作用であり、国内の臨床試験では報告されておらず、シアスマの服用との因果関係も明らかになっていないため、起きる可能性は低いとされています。
シアスマは肝臓に負担がかかる?
多量の飲酒後にシアスマを服用した場合、肝臓に負担をかける可能性があります。
シアスマとアルコールはどちらも肝臓で代謝されるため、少量であれば問題はありませんが、多量の飲酒後の服用は避けましょう。