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バイアグラ使用時の胸焼けを防ぐ!効果的な対処法や予防策
バイアグラを飲んだ際、胸焼けの副作用に直面することがあるかもしれません。
これは一過性のもので、通常は無視しても問題ないものです。
しかし、回避できるなら回避したいし、胸焼けしたことのある人は、予防法や対処法を知っていればと思ったことがあるのではないでしょうか。
このページでは、バイアグラによる胸焼けの防ぎ方や、胸焼けした場合にはどう対処すればいいのか、その実用的な方法を詳しくご紹介します。
バイアグラ使用時の胸焼けを防ぐには
バイアグラを飲むと、胃の内容物が食道へ逆流することを防ぐ平滑筋が緩んでしまい、それが原因で胸焼けを引き起こします。
胸焼けは、胃液にまみれた食べ物が食道へ逆流することが原因で起こるもので、症状としてはみぞおちあたりがヒリヒリと焼ける感じがしたり、しみる感じがします。
胸焼けをすぐに改善したい場合、胃薬を飲むのが最も効果的です。
また、食事に気を付けることで胸焼けを防ぐことができるでしょう。
次に、すぐに胸焼けを改善できる対処法として、胃薬の種類や飲み方についてご紹介します。
バイアグラで胸焼けしたときの対処法は胃薬
バイアグラを使用する際に起きる胸焼けの悩みは、ファモチジンという成分の含まれている胃薬で解決できるでしょう。
お探しの際は、「ガスター」や「ファモチジン錠」といった名称で検索すると見つけられます。
ファモチジンは、胃酸の分泌を効果的に抑える能力があり、それによって胸焼けの不快な症状を緩和します。
ファモチジンを飲むタイミングとしてはバイアグラを飲んで胸焼けを感じてから飲むのがベストです。
しかし、以前バイアグラ使用時に胸焼けを感じた経験がある人は、予防的にバイアグラとともにファモチジンを飲むことも検討しましょう。
ファモチジンは飲んでから約30分後に効果があらわれ、最長で効果は8時間ほど持続します。
ファモチジンは非常に効果の高い胃薬で、ファモチジンが開発されて以降、胃潰瘍の患者が75%も減少したといわれているほどです。
その効果は、バイアグラによる胸焼けにも十分に効果を発揮してくれます。
もしご自身でファモチジン以外の胃薬を選ぶ際には、胃酸を抑制するタイプを選ぶとよいでしょう。
市販だと他には、パンシロンやガストール、第一三共胃腸薬グリーン錠や大正胃腸薬Gなどがおすすめです。
ファモチジン以外の胃薬でも、適切に選べば胸焼けの症状はしっかりと改善されます。
バイアグラと胃薬を飲むときの注意点
バイアグラと胃薬を飲む際の注意点としては、胃薬の副作用と、併用に気を付けなければならない他の医薬品、これら2つの点です。
まれにではありますが、湿疹や下痢の副作用が出てしまう場合や、胃薬の成分に対するアレルギー反応が起こる可能性があります。
また、胃薬との相互作用によって、効果の増減や副作用のリスクが高まることがあり、血液異常、心臓や腎臓、肝臓、胃、十二指腸などの臓器に病気がある人は、とくに注意してください。
例えば消化性潰瘍の人は、ファモチジンとロキソニン、ファモチジンとカロナールとの併用には注意しなければなりません。
心当たりがある人は、胃薬を飲む前にかかりつけ医に相談してみましょう。
バイアグラで胸焼けを起こさない予防策
胸焼けを引き起こす大きな原因のひとつには食事のとり方がありますが、改善することでバイアグラによる胸焼けを予防できます。
しかし、食事をしていなくても胸焼けしてしまう場合もあるので、胸焼けの予防のために、まずは自分に胸焼けが起こっている原因を把握することが重要です。
それぞれ考えられる胸焼けの原因は、以下のようになります。
・食べ過ぎや飲み過ぎ
・刺激物や脂肪の多い食事
・胸焼けを起こしやすいもの
・胃の圧迫
・ストレス
・たばこ
この中に心当たりはないけど胸焼けしているという場合、重大な病気が隠れているかもしれないので、早めに病院へ行くことをおすすめします。
それでは、順番に胸焼けの原因と予防策を確認していきましょう。
食べ過ぎや飲み過ぎを避ける
食べ過ぎや飲み過ぎは胸焼けの原因になりやすいため注意しましょう。
胃が一度に消化できる量の限界を超えると、胃がフル稼働してその分だけ胃酸が多く分泌されます。
その結果、胃に大きな負担がかかって胸焼けや胃もたれ、ひどい場合は胃痛を引き起こしてしまうのです。
また、食べた後すぐに寝てしまうと、胃の働きが低下して消化不良を起こし、胸焼けの原因につながってしまいます。
食事は、なるべく腹六分目か七分目に抑えたり、暴飲暴食を控えるなど、胸焼けを普段から予防していきましょう。
また、胸焼け以前の問題として、お腹いっぱいでバイアグラを飲んでも、バイアグラは食事の影響を受けやすく十分な効果を発揮できません。
いずれにせよ、バイアグラを飲むときは、食べ過ぎや飲み過ぎを控えましょう。
胸焼けしやすい食事を避ける
刺激物や脂肪が多いもの、食物繊維が多いものは、胸焼けしやすい食べ物です。
胸焼けしたくない人は、とくに以下の食べ物を避けて食事しましょう。
・揚げ物
・乳製品
・マヨネーズ
・チョコレート
・香辛料
・コーヒー
・アルコール
・柑橘類
例えば、揚げ物やマヨネーズなど、脂肪を多く含むものは消化に時間がかかるため胃への負担が大きく、胸焼けもしやすいので避けたいところです。
他にも、アルコールは胃の内容物の逆流を防ぐための筋肉を緩めてしまったり、食道の蠕動運動を低下させる作用があるので、お酒の飲み過ぎは胸焼けにつながります。
どうしても胸焼けにつながる食事を避けられない場合は、あらかじめ胃薬を用意しておきましょう。
また、食事を調整できるのであれば、胸焼けしにくい消化のいい食べ物を選べば問題ありません。
例としては、以下のような食べ物が挙げられます。
【米・麺類】 おかゆ・うどん
【肉・魚】 鶏むね肉・白身魚
【野菜】 白菜・大根・キャベツ
【果物】 リンゴ・バナナ
料理でいうと、お寿司やお蕎麦などであれば、食後にバイアグラを飲んでも胸焼けしにくいです。
ただし、いくら消化によくても食べ過ぎると胸焼けしてしまうので、腹六分目、七分目程度で食事を終えましょう。
胃の圧迫を避ける
便秘や肥満、早食いなどが原因で、胃が圧迫されて胸焼けしている場合があります。
胃が圧迫されると、内容物が押し上げられて逆流しやすくなるうえ、胃への負担も増加します。
前述した食べ過ぎや飲み過ぎも、胃を圧迫してしまう原因です。
他にも、冷たい物や熱い物、コーヒーやチョコレートも、胃に圧迫感を受けやすく、食べた後に胸焼けを感じる場合があります。
また、普段の姿勢や身につけるものに胃が圧迫されて胸焼けすることもあるため、姿勢や衣服にも気を付けておきましょう。
食事の際にはベルトやコルセットなど、締めつけの強いものを外すことで、胸焼けを回避できます。
体にフィットしたものを身につける場合は、伸びのいい素材や生地、着脱しやすいものを選びましょう。
胃が圧迫されていなければ、バイアグラの副作用による胸焼けも感じにくくなります。
ストレスを避ける
意外かもしれませんが、人はストレスが原因で胸焼けします。
胃は、自律神経によって活動していますが、ストレスで交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、胃の働きが悪化します。
この状態が続くと、食べ物が消化されず胃の中に長時間とどまることになります。
その結果、胸焼けや胃もたれを引き起こし、場合によっては悪化して逆流性食道炎になってしまいます。
また、性行為をストレスに感じている人などは、ストレスとバイアグラの副作用が重なると胸焼けを引き起こすきっかけになってしまうかもしれません。
ストレスは適度に発散し、なるべくため込まないように過ごしましょう。
たばこの喫煙を避ける
たばこの喫煙は胃の血流を悪化させ、胸焼けの原因になることがあります。
たばこには血管を収縮させる作用があり、胃に張り巡らされている血管にも作用してしまうためです。
胃の血流が悪化すると、胃の粘膜は酸素が足りない状態になり、粘膜の抵抗力が低下して胸焼けしてしまいます。
たばこによる胸焼けは禁煙で改善されますが、禁煙がストレスになって胃に負担をかけてしまう人もいます。
禁煙は無理でも、たばこの本数を減らしたり、ニコチンの少ない銘柄にすることで、徐々に改善が見込めるでしょう。
喫煙するだけで胸焼けしている人は、バイアグラを飲むとさらに胸焼けが悪化する恐れがあるため注意が必要です。
バイアグラの副作用で胸焼けする原因
バイアグラの副作用で胸焼けが起きるのは、食道と胃の間にある平滑筋に作用して胃酸を逆流させてしまうのが原因です。
バイアグラは、ペニスの海綿体にある平滑筋に作用することで効果を発揮しますが、人によっては食道と胃の間にある平滑筋にまで作用してしまうことがあります。
通常、食道と胃の間にある平滑筋の働きで、内容物が食道へ逆流することはありません。
しかし、バイアグラの作用により食道と胃の間にある平滑筋の機能が低下すると、内容物が食道へ流れ込んでしまい胸焼けしてしまうのです。
このように、バイアグラの効果がペニス以外にも作用してしまうことは他にもあります。
顔のほてりや頭痛、眼の充血といったさまざまな副作用を引き起こしてしまうのはそのためです。
ただ胸焼けを含め、これらの副作用はどれも軽症で、時間の経過とともに症状が治まるため、心配する必要はありません。
しかし、危険な副作用が起こることもあるため、不安な人や持病がある人は、事前に副作用について学んでおくことをおすすめします。
バイアグラの副作用については、下記リンク先でさらに詳しく解説しているので、一度確認しておきましょう。
バイアグラの胸焼けに関する質問
薬の副作用のために薬を飲むのはどうなの?
薬の副作用をおさえるために複数の医薬品を飲むことに問題はありません。
むしろ、一般的な副作用対策として医薬品の複数処方は用いられています。
病院などで医薬品を処方されるときは、副作用を考慮して同時に複数の医薬品が処方されることがほとんどです。
例えば、胃への負担が大きいロキソニンを処方する際は、胃の粘膜を保護するムコスタを同時に処方することなどが挙げられます。
ただし、医師や薬剤師が管理把握していない医薬品の飲み合わせには注意が必要です。