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バイアグラと心筋梗塞の関連性は?いつもの薬と一緒に飲める?

バイアグラと心筋梗塞の関連性は?いつもの薬と一緒に飲める?

「バイアグラを飲むと心筋梗塞になるのでは?」
「バイアグラと心筋梗塞には因果関係があるのでは?」

そのような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
しかし、バイアグラが心筋梗塞を引き起こすという報告は、医学的には確認されておりません。
また、血圧が上がるイメージのあるバイアグラですが、実際には血圧を下げるため、むしろ心臓の負担を軽減する効果があります。
このページではバイアグラと心筋梗塞との関連性、バイアグラと心筋梗塞の治療薬の併用について、詳しく解説しています。
心筋梗塞の経験がある人や持病をお持ちの人は、バイアグラを飲む前に確認しておきましょう。

バイアグラと心筋梗塞の関連性は?

バイアグラと心筋梗塞の関連性

バイアグラを飲むと心筋梗塞の原因となるのではないかと心配かもしれません。
しかし、バイアグラが心筋梗塞の直接の原因となる医学的な根拠は存在しません。
ただし、以下のような状況の方は要注意です。

心血管系の障害がある
直近6ヶ月以内に心筋梗塞の経験がある
医師から持病が理由で性行為を控えるよう言われている

これらの条件に当てはまる方がバイアグラを飲むと、危険が伴う可能性があります。バイアグラは血圧に影響を与えることがありますが、心臓に悪影響を与えるわけではありません。
ただし、その安全性は正しい飲み方によってのみ保証されます。病状や体調によりリスクが増すため、常に医師の指導のもと、適切な用法用量を守りましょう。

バイアグラと心筋梗塞の薬は併用できる?

バイアグラと心筋梗塞の薬の併用

バイアグラと併用可能な医薬品もありますが、同時に併用禁忌薬や併用注意薬といった危険な飲み合わせとなる医薬品も存在します。
なかでも心筋梗塞の治療に使われる医薬品の中には、バイアグラとの飲み合わせに注意が必要なものもあります。
下記の心筋梗塞の薬とバイアグラは併用可能ですが、バイアグラを飲めるかどうかは血圧や体調などの兼ね合いがありますので、必ず医師に相談してください。

医薬品の種類 医薬品の名称 バイアグラとの併用
抗血小板凝集薬 バイアスピリン
パナルジン
プラビックス
エフィエント



脂質改善薬(スタチン:HMG-CoA還元酵素阻害剤) クレストール
メバロチン
リバロ
リピトール
ローコール




フィブラート系 ベザトール
リピディル

小腸コレステロールトランスポーター阻害剤 ゼチーア
多価不飽和脂肪酸 エパデール
ロトリガ

アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬 タナトリル
レニベース

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 アジルバ
アバプロ
オルメテック
ディオバン
ニューロタン
ブロプレス
ミカルディス






β(ベータ)遮断薬 メインテート
αβ(アルファベータ)遮断薬 アーチスト

※上記の表は情報提供を目的としており、医療上のアドバイスや診断を行うものではありません。

一部の心臓薬や血圧薬は、バイアグラと一緒に服用すると過度に血圧低下を引き起こすリスクがあるため、併用は避けましょう。
バイアグラを服用する前に、医師に現在飲んでいる薬の名前とその量を、詳しく伝えることが大切です。

心筋梗塞とEDの関連性

心筋梗塞とED

心筋梗塞とED(勃起不全)ですが、ふたつの症状には動脈硬化という共通点があります。
動脈硬化は、血管壁が硬くなり、血流が悪くなる状態を指し、心筋梗塞とED両方の原因になっています。

とくに、EDと動脈硬化には密接な関連性があり、併発することが多いのです。
なぜなら、ペニスの勃起は血流によって制御されており、血管が硬化すると正常な勃起が困難になるためです。

この動脈硬化ですが、主な原因は以下の通りとなります。

・加齢
・高血圧
・糖尿病
・肥満
・脂質異常症

これらの症状が、どのようにして動脈硬化を引き起こし、結果的に心筋梗塞やEDにつながるのか、次の各段落でそれぞれ解説していきます。

加齢

年を重ねるごとに人の体は自然に老化しますが、それは血管も例外ではありません。
この加齢による自然な老化が、動脈硬化の一因となります。

老化は血管壁の弾性を低下させるため、血管壁が硬く、厚くなってしまう場合があります。
これが「動脈硬化」と呼ばれる状態です。
動脈硬化が進行すると、血流が阻害され、心臓への酸素供給が不十分になります。
その結果、血管が詰まってしまい心筋梗塞の一因となります。

また、加齢による動脈硬化はED(勃起不全)とも密接に関連しています。
前提として、勃起はペニスへの血流が十分にある状態を必要としますが、血管が硬化するとペニスへの血流が制限され、EDの原因となってしまうのです。

ただし、加齢が動脈硬化やその他の健康問題の原因とはいえ、適切な生活習慣の維持により、予防したり進行を遅らせることが可能です。
とくに、健康的な食事、適度な運動、ストレスの管理、良質な睡眠習慣などは、血管の健康を維持し、動脈硬化のリスクを減らすのに役立ちます。

高血圧

高血圧を発症している場合、血管に対して継続的に高い圧力がかかることで動脈硬化を引き起こすため、心筋梗塞とEDになる可能性が高まります。

動脈硬化は、血管壁が厚く硬くなり、結果として血流が妨げられる状態のことです。
たとえば、脳血管が硬化すれば、脳出血や脳梗塞が起こる可能性が高まります。
大動脈が硬化すれば、大動脈瘤のリスクが上がります。
また、腎臓の血管が硬化すると、腎硬化症が発生する可能性も考えられます。
さらには、眼底の血管が硬化すれば、眼底出血を引き起こすこともあります。

このように、高血圧は多様な健康問題を招く要因となるため、とくに注意しておかなければならない疾患です。
健康を維持するためには、血圧の管理が重要なのはこのためです。
血圧を管理する方法としては、塩分の制限適度な運動ストレスの管理質の良い睡眠習慣など、まずは生活習慣の中から見直してみましょう。

糖尿病

糖尿病とは、体内の血糖値が適正範囲を超えて高まっている状態を指します。
この高血糖状態が長く続くと、動脈硬化を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

高血糖により、血管内壁が傷つけられると、コレステロールが蓄積しやすくなります。
蓄積したコレステロールは、次第にプラークと呼ばれる塊を形成して成長していき、血管壁を硬くして動脈硬化となってしまうのです。

血管内のプラークが増えると、血液が流れる通路が狭くなります。
それにより、血液の流れが悪くなり、特に心臓や性器への血流が低下してしまいます。
結果、心筋梗塞やED(勃起不全)のリスクが高まるのです。

そのため、糖尿病の管理は動脈硬化を防ぐための重要な要素であり、健康的なライフスタイルや食生活、適切な薬物治療などを通じ、適切な血糖値のコントロールが求められます。
医師とともに血糖値を管理し、心筋梗塞やEDのリスクを軽減しましょう。

肥満

肥満は、身体の健康に多大な影響を与える原因のひとつです。
とくに、内臓脂肪が増加すると、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えてしまい、動脈硬化の原因となってしまいます。

内臓脂肪が多いと、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が増え、これらが血管に付着してプラークという塊を形成します。
プラークが増えて血管が狭く硬くなることで、動脈硬化が加速してしまうのです。

「ちょっと太っただけ」と肥満をそのまま放置すると、高血圧や高血糖につながる可能性が高くなってしまいます。
動脈硬化をさらに進行させる原因となるため、早めの対策が重要です。
健康な体重を維持することで、血液中の脂質の増加を抑制し、動脈硬化の進行を遅らせましょう。
適切な食事と適度な運動による健康管理は、心筋梗塞やEDの予防に繋がります。
動脈硬化だけではなく、心身の健康を保つためにも意識して肥満対策に取り組んでみましょう。

脂質異常症

脂質異常症、または脂質代謝異常は、身体の健康にとって大きなリスクであり、動脈硬化の原因となることが知られています。
とくに、血液中に多く存在する「超悪玉コレステロール」が血管の内壁に付着し、そこで酸化することで動脈硬化を引き起こします。

「超悪玉コレステロール」は血管内壁に侵入し、酸化してプラークと呼ばれる塊を血管内に形成します。
プラークが増えると血管が硬く、狭くなり、動脈硬化を進行させます。

また、脂質異常症は対策を取らなければ、血液中の中性脂肪が増加し、肥満につながります。
肥満になるとさらに「超悪玉コレステロール」が増え、動脈硬化はさらに進行してしまうでしょう。

そのため、脂質異常症の早期発見と適切な対策は、心筋梗塞やEDの原因となる動脈硬化の予防のためにも非常に重要です。
健康的な食事と生活習慣を心がけ、必要であれば専門医の治療を受けることが求められます。

心筋梗塞の自覚症状

心筋梗塞の自覚症状

心筋梗塞は、血流の障害により心筋細胞が死滅する深刻な病気です。
初期の自覚症状として最も多いのが強い胸の痛みです。
痛みは突然に始まり、しばしば強烈で、その強さから逃れることは難しいものとなります。

この胸痛は、狭心症とは異なり、安静にしても治らないのが特徴です。
狭心症の場合は休むことで症状が改善することが多いのですが、心筋梗塞では痛みが続き、さらには放散痛として、肩や腕、顎、背中など他の部位に痛みが広がることもあります。

しかし、最も注意したいのは、痛みの強さが必ずしも心筋梗塞の重症度とは一致しないという点です。
例えば、痛みが軽度であるからといって、それが必ずしも軽い心筋梗塞であるとは限りません。
また、強い痛みがあってもそれが重度の心筋梗塞を示すわけでもないのです。

もしも胸の痛みや胸に不快感がある場合、軽い症状であってもすぐに医療機関に連絡してください。
早期対応することで、心筋梗塞による深刻なダメージを、最小限に抑えられるでしょう。

心筋梗塞の原因

心筋梗塞の原因は、動脈硬化を招く疾患、生活習慣病、または遺伝による体質が大きく関与しています。
これらの原因は血管の壁を傷つけ、動脈硬化を引き起こす可能性を高めてしまうでしょう。

具体的には、糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症などの生活習慣病は、血管を劣化させるリスクを高め、その結果として動脈硬化が進行します。
また、遺伝的に心血管疾患のリスクが高い体質の場合も、心筋梗塞の可能性は増大します。

こういった原因によって心筋梗塞の「準備」が整ったところに、さらなる精神的・身体的ストレスが加わることで、これが引き金となって心筋梗塞が発生してしまいます。
ストレスは血圧を上昇させ、心拍数まで増加させます。そして血流が乱れると、動脈硬化が進行した血管にプラークが形成されやすくなり、結果として血流が停止、心筋梗塞へと至るのです。
このように、心筋梗塞の原因は複数の要素が絡み合っているため、健康的な生活習慣を心がけ、病気の早期発見・早期治療を進めることが、心筋梗塞予防に繋がります。

心筋梗塞の治療方法

心筋梗塞の治療方法

心筋梗塞は、発症すると時間との勝負になります。
速やかに適切な治療でダメージを抑え、生存率を高めることが重要です。

発症してからの治療方法としては、主に以下の4つとなります。
また、個人での対策や対処は難しいので、必ず病院へ行きましょう。

①運動・食事療法:体力を向上させ、体重を適正に保つことで、心筋梗塞の再発リスクを減らす
②薬物療法:血液の凝固を抑えたり、コレステロールを下げたりする薬を用いて血管の健康を保つ
③冠動脈バイパス手術:血流を改善するために、新たな血管を形成する
④経皮的冠動脈形成術(PCI):カテーテルを使用して、閉塞した冠動脈を広げ、血流を回復させる

心筋梗塞は一度発症すると再発する可能性があるため、治療後も定期的な健康管理が必要です。
とくに、高血圧や糖尿病などの持病、喫煙や不規則な生活などの生活習慣病は、心筋梗塞のリスクを高めるため、これらの改善に努めることも非常に重要となります。

心筋梗塞の治療後は生活習慣の改善に取り組み、自身の健康状態を最善に保ちましょう。

心筋梗塞の再発防止方法

心筋梗塞を経験した方は、再発を予防するため、日々の生活を見直しましょう。
心筋梗塞の原因となる疾患や生活習慣病の改善は、再発防止に欠かすことができません。

そのひとつが、高血圧の治療です。
高血圧は血管に負担をかけ、動脈硬化を進行させる可能性があります。
適切な薬物療法と、塩分控えめの食事、適度な運動によって血圧を正常範囲に保つことが重要です。

また、高脂血症や糖尿病のコントロールも重要です。
高脂血症は、血中のコレステロールや中性脂肪が増え、動脈硬化を引き起こします。
糖尿病もまた、高血糖状態が血管を傷つけるため、血糖値の管理が必要です。

最後に、高尿酸血症も見逃せません。
尿酸値が高いと、血圧上昇やインスリン抵抗性を引き起こすことがあります。
これらも動脈硬化を促進する要因となるため、食事や薬によるコントロールが求められます。

以上のように、それぞれの病状に対する適切な管理と改善をおこなうことで、心筋梗塞の再発防止に努めましょう。

バイアグラが心臓に与える負担

バイアグラが心臓に与える負担

バイアグラを飲むことで心臓に過度の負担がかかるという事実はありません。
もちろん、これは服用方法を守っていればの話しです。
しかし、一部の方々からは、ED治療薬であるバイアグラが心臓に負担をかけるのではないかと懸念されています。

実際はどうなのかというと、バイアグラの有効成分シルデナフィルは飲んだ人の血圧を下げるので、むしろ心臓への負担を軽減します。

ただし残念ながら、すでに心血管疾患を患っている方や、硝酸剤を使用している方がバイアグラを使用する場合、低血圧や頻脈などの副作用を引き起こす可能性があります。

安全にバイアグラを飲むためには、医師の指導のもと、自身の体調や持病に配慮しておかなければなりません。

バイアグラと心筋梗塞に関連する質問

バイアグラと心筋梗塞に関連する質問

心筋梗塞後の性生活は?

心筋梗塞後の性行為再開については、必ず医師の指導のもとに判断してください。

心筋梗塞を経験した後の生活において、性行為について気にされる人が多くいらっしゃいます。
性行為は心臓に一定の負荷をかける活動なため、心筋梗塞後の人が性行為を行うと、再度心筋梗塞を引き起こしてしまう場合や、心不全のリスクを増大させる可能性が高まってしまいます。

しかし一概にすべての心筋梗塞患者に当てはまるわけではなく、その人の体調や病状により個人差もあるため、医師に相談してみなければわかりません。
安全に性生活を再開するためには、適切な時間を経たうえで、病院での検査と評価が必要です。

心筋梗塞後に性行為を安全に行うためには、まず自身の体調や心の準備が整ったことを確認し、医師からの指導を受けてからおこなってください。
健康的な生活を維持しつつ性生活も楽しむ、このようなバランスを心がけましょう。

心筋症とEDの関係は?

心筋症とED(勃起不全)の関連性については、現在のところ明確な根拠が見つかっていません。
心筋症は心臓の筋肉の異常により、心臓の機能が低下する病気です。
そのため、この病気がEDと直接的な関連があると断定するには、さらなる研究が必要となります。

心筋症は様々な症状を引き起こします。
動悸、息切れ、呼吸困難、むくみ、体重の増加などがあります。
また、場合によっては胸痛やめまい、さらには失神を引き起こすこともあるでしょう。

それらの症状が生活の質を低下させるため、間接的にEDを引き起こすという可能性は考えられます。
ストレスや体力の低下、生活習慣の乱れなど、心筋症の症状が影響する領域はEDのリスクを高める原因です。

ただし、残念ながらすべての考察が仮説の域をでないため根拠はなく、医学的に証明されるまでは正しい研究結果を待つしかありません。

EDの原因は心臓病ですか?

ED(勃起不全)の原因として心臓病が挙げられますが、必ずしも原因とはいえません。
しかし、心臓病とEDは深い関連性を持つと考えられています。

というのも、EDは心血管系の疾患の前兆として現れる可能性があるからです。
心臓に問題があると、血管の機能も低下します。
その結果、血流が悪くなり十分な血液がペニスに供給されず、EDを引き起こす可能性があります。

しかし、これはひとつの可能性に過ぎず、EDの原因は他にも様々です。
心臓病が疑われる場合でも、まずは専門医との相談を行うなどして、適切な診断を受けることから始めましょう。

シルデナフィルは体に悪いですか?

シルデナフィル自体は体に悪い成分ではありません。
ただし、一部の人にとっては重大な副作用を引き起こす恐れがあります。

持病を持っている人や体調不良の人、あるいは他の薬を服用している人などは、シルデナフィルが体に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、シルデナフィルを飲むときは、医師との十分な相談が不可欠です。
自身の健康状態を把握し、適切な使用方法を理解することで、シルデナフィルの利点を最大限に活かしましょう。

バイアグラで死亡例があるって本当ですか?

バイアグラによる死亡例は事実です。
これは厚生労働省が1998年7月15日に発表した公式の情報で、注意喚起として広く知られています。

その事例ですが、60代の男性がバイアグラを服用し、性行為を行った後に死亡したというものです。
この死亡した男性は高血圧、糖尿病、不整脈の治療を受けており、併用禁忌であるニトログリセリン貼付剤を使用していました。
また、服用したバイアグラは医師の処方や個人輸入ではなく、友人からもらったものでした。

このように、複数の持病を抱え、特定の薬物を使用している人が無闇にバイアグラを服用すると、恐ろしい結果を招いてしまいます。
この事例を教訓に、医師の指導を受けながら医薬品は適切に服用しましょう。