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睡眠サプリは効かないのか - 睡眠薬に抵抗がある人の解決策
不眠症状を感じている人の中には、睡眠薬ではなく睡眠サプリから試してみようと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実際に睡眠サプリを飲んだ人の中には「効かない」と感じる人が少なからずいるようです。
この記事では、睡眠サプリが効かない理由や解決策を解説していきます。
睡眠サプリを飲んでいる人や、これから飲もうと考えている人はぜひ参考にしてください。
睡眠サプリが効かない理由
睡眠サプリが効かないと感じる理由は、以下が考えられます。
・服用方法が間違っている
・有効成分が少ないサプリを服用している
・服用中のサプリが体質に合っていない
服用方法や有効成分など、サプリメントでも薬と同じように注意しなければなりません。
では、効かない場合にはどのような対応をとればよいのでしょうか。
効かないときの解決策
睡眠サプリが効かないときは以下の解決策を参考にしてください。
①服用方法を守る
②他の睡眠サプリを試してみる
③副作用や依存性が低い睡眠薬へ切り替える
次項からひとつずつ解説していきます。
①服用方法を守る
睡眠サプリの種類によっては、服用方法が指定されているものがあります。
医薬品のように時間が決められ、食事と同時に服用するものや、就寝前に服用するものなど様々です。
サプリは手軽に服用できるというメリットがありますが、注意書きなどを読み飛ばすことのないようにしましょう。
サプリの効果を最大限に活かすには、指示通りに服用することが大切です。
②他の睡眠サプリを試してみる
効かないと感じている人の中には、体質的に飲んでいるサプリが合っていない可能性があります。
現在流通している睡眠サプリの有効成分は、メラトニン、テアニン、GABA、グリシンなどが代表的です。
自分がどの有効成分を摂取しているのか確かめ、他の有効成分が配合されたサプリへ切り替えることで効く場合があります。
メラトニン
メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、睡眠や目覚めのリズムを整えます。
眠気を誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
体内時計に働きかけ、睡眠サイクルを整えてくれるサプリメントです。
就寝前に服用することで自然な眠りを促してくれます。
メラトニンが配合された睡眠サプリには、主に以下のものがあります。
商品名 | メロセット | メラトニンタイムリリース |
---|---|---|
商品画像 | ||
価格 | 100錠:3,610円 | 100錠:3,560円 |
用法 | 1日1錠 就寝20分前に服用 |
1日1錠 就寝30分前に服用 |
有効成分 | メラトニン3mg | メラトニン5mg |
特徴 | 初めて睡眠補助薬を使用する人におすすめ | メラトニンとビタミンB6を主成分とした睡眠サプリメント |
テアニン
テアニンはお茶に含まれている特有のアミノ酸です。
ストレスや不安を軽減し、心身をリラックスさせる効果があります。
お茶には覚醒作用のあるカフェインが含まれていますが、テアニンだけを抽出したサプリメントは安心して服用することができ、寝つきがよくなり、睡眠が深くなります。
テアニンを配合した睡眠サプリメントには以下のものがあります。
GABA
GABAは体内で作られるアミノ酸のひとつで、覚醒に繋がる交感神経の活動を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。
また、GABAには血圧を下げる効果もあり、不眠により高まる高血圧のリスクを軽減させます。
GABAは発酵食品やキノコ類、トマトに多く含まれており、近年はGABAを配合したチョコレートなども人気です。
グリシン
グリシンは体内で作られるアミノ酸です。
手足からの放熱を促すことで体の芯「深部体温」を下げ、睡眠の質を高めます。
食品ではエビやウニに多く含まれているといわれています。
しかし、睡眠への有効性を示すデータが不足しており、今後の研究が期待されています。
③副作用や依存性が低い睡眠薬へ切り替える
睡眠サプリよりも睡眠薬の方が効果を実感しやすいため、眠れない症状が続く場合は睡眠薬へ切り替えることも手段のひとつです。気にある方は睡眠薬商品一覧を確認してみてください。
副作用や依存性が心配という人もいらっしゃるかもしれませんが、最近ではリスクの低い睡眠薬がいくつか存在します。
そこで初めての人にも安心して服用できる睡眠薬を4つご紹介します。
・ハイプロン
・ソクナイト
・ロゼレム
・デエビゴ
ハイプロン | ソクナイト | ロゼレム | デエビゴ | |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ||||
価格 | 100錠:4,050円 | 50錠:4,050円 | 100錠:34,600円 | 28錠:15,800円 |
作用時間 | 約1時間 | 約5時間 | 約2~4時間 | 約12時間 |
上記は依存性や副作用が起こりにくく、安全性の高い睡眠薬です。
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- 睡眠薬を初めて飲む人の選び方
ハイプロン
有効成分 | ザレプロン |
---|---|
分類 | 非ベンゾジアゼピン系 |
作用時間 | 約1時間 |
副作用 | ふらつき、眠気、立ちくらみなど |
有効成分ザレプロンがGABAの働きを促します。
作用時間が短く、副作用が現れにくいのが特徴です。
日本の医療機関では処方されていないため、個人輸入で購入することができます。
海外ではよく使用されている睡眠薬です。
ソクナイト
有効成分 | エスゾピクロン |
---|---|
分類 | 非ベンゾジアゼピン系 |
作用時間 | 約5時間 |
副作用 | 眠気、味覚異常、頭痛など |
ソクナイトは世界的に人気の睡眠薬「ルネスタ」のジェネリック医薬品です。
開発に日本人が関わっているため、日本人の体格や体質にあった睡眠薬といわれています。
寝つきの悪い人や、夜中に目が覚めてしまう人におすすめです。
ロゼレム
有効成分 | ラメルテオン |
---|---|
分類 | メラトニン受容体作動薬 |
作用時間 | 約3~4時間 |
副作用 | 眠気、頭痛、めまいなど |
ロゼレムはメラトニン受容体に作用し、体内時計の調整を促して自然な眠りをサポートします。
副作用や依存性の心配がほとんどなく、長期でも安心して飲み続けられる睡眠薬です。
効果を感じるまで人によっては2~4週間かかりますが、安全性の高さが魅力です。
デエビゴ
有効成分 | レンボレキサント |
---|---|
分類 | オレキシン受容体拮抗薬 |
作用時間 | 約12時間 |
副作用 | 眠気、頭痛、倦怠感など |
デエビゴは脳内の覚醒に関わる神経ペプチド「オレキシン」の働きを抑えます。
自然な眠気を強めて眠りを促してくれる睡眠薬です。
寝つきの悪い人、夜中に目が覚めてしまう人、早朝に目が覚めて二度寝ができない人など、さまざまな不眠症状に有効です。
依存性がとても低く、長期間でも安心して服用できます。
生活習慣の改善も大切
不眠を解消するにはサプリメント、睡眠薬の服用以外でも、生活習慣を見直すことが大切です。
・就寝や起床の時間を一定にする
・食事を規則正しく3食とる
・適度な運動をする
といった部分を意識しながら日々の生活を過ごすことが重要です。
食事では、十分な栄養を摂る必要があります。
特に肉類や魚類、豆類、乳製品には睡眠に撮って重要な物質、メラトニンの生成に関わる「トリプトファン」という栄養素が多く含まれるため、積極的に摂取するとよいでしょう。
よくある質問
睡眠薬や睡眠サプリについてよくある質問にお答えしていきます。
睡眠サプリでも副作用はありますか?
サプリによっては副作用が起こる場合があります。
例として、メラトニンは悪夢をみる場合があるという報告があります。
副作用が起こる可能性は低いですが、副作用などの危険性を一度確認してから服用しましょう。
睡眠サプリは大量摂取しても安全ですか?
サプリメントといえども、用量を超えた服用は体にとって危険です。
大量摂取によって効果が向上するわけではありません。
深刻な健康被害をおこす可能性もあるため、用量は必ず守りましょう。