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梅雨時期の頭痛の原因・対処法
雨が降り続き、じめじめとした空気が続く梅雨。
そんな梅雨が始まると、頭痛(片頭痛)も起きやすくなりませんか?
梅雨の間、頭痛が続くのはとても不快なことですが、梅雨の時期に頭痛が起きるのにはれっきとした理由があります。
このページでは、梅雨の時期に起きる頭痛の原因と正しい対処法、頭痛に役立つ治療薬を紹介していきます。
どうして梅雨になると頭痛(片頭痛)が起こるのか?
頭痛(片頭痛)の原因にはストレスや睡眠不足、光、ニオイ、女性の方だとホルモンの影響など、様々なものがあります。
そしてその原因の中には、気圧の変化も含まれています。
梅雨の時期は他の季節よりも雨が多く降りますが、雨が降ると気圧が低下します。この気圧の変化に、脳が反応するのです。
気圧の変化を受けた脳は痛みを感じる神経を刺激するため、この刺激によって頭痛が起こります。
また、気圧の変化によって脳の血管が収縮・拡張することで、痛みが発生するとも考えられています。
頭痛に影響を与える天候や季節
天候や季節は、頭痛に大きな影響を与えます。
特に雨や低気圧は、頭痛の原因となることが非常に多いです。
日本では、春から夏にかけて平均気圧が低下します。
そのため、梅雨の時期を含む5月から10月が頭痛が起きることが多いです。
また、1年の中で特に頭痛が起きるのは9月とされていて、その理由は台風(熱帯低気圧)による影響が大きいからだと考えられています。
梅雨時期に起こる頭痛の種類
梅雨の時期に起きやすい頭痛は、気圧などの影響が原因の「片頭痛」です。
また、これとは別に「緊張型頭痛」というものもあります。
ここでは、片頭痛と緊張型頭痛のそれぞれの特徴について紹介します。
片頭痛
片頭痛は頭の片側、もしくは両方のこめかみ辺りから目元にかけて、ズキンズキンと脈打つような痛みが起きます。
体を動かした場合に痛みが酷くなることもあります。
雨や気圧などの天候の変化、ストレス、生理、睡眠過多・睡眠不足が原因で起こります。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭の周りを締め付けられるような鈍い痛みが続きます。
片頭痛のように、体を動かすと痛みが酷くなるということはないですが、目の疲れや全身のだるさも一緒に現れることがあります。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取っている人に起きやすい頭痛ですが、片頭痛と同じくストレスが原因となって痛みが現れる場合もあります。
緊張型頭痛と片頭痛の両方を併せ持つ人もいます。
梅雨の時期に片頭痛が起きやすい人の場合、外出できないストレスが溜まったり、仕事で長時間同じ姿勢による負担が体にかかると、片頭痛だけでなく緊張型頭痛を引き起こしてしまうことがあります。
たかが頭痛と放置するのはNG
日本国内では、4人に1人が頭痛持ちだと言われています。
日常的に頭痛を感じやすい人は多いですが、中には多少の痛みなら放っておけば治ると考え、放置してしまう人もいます。
しかし、何の対処もせずに頭痛を放置していると、脳が興奮しやすくなってしまい、かえって頭痛を悪化させることがあります。
そのため、頭痛が起きたら放置するのではなく、頭痛薬などを使用しましょう。
ただし、頭痛薬を飲み過ぎるのもNGです。毎日頭痛薬を服用することを続けていると、慢性頭痛の原因になってしまいます。
頭痛薬を使用する場合は、月に2~3回程度の使用を目安にしましょう。
なお、頭痛薬を飲んでも効果がない、または頭をトンカチで叩くような激しい痛みがあった場合は、脳の重篤な病気の可能性があります。
そういった場合は、漫然と放置せずに早めに医師の診察を受けて相談してください。
間違った頭痛の対処法
頭痛の対処法として行われているもので、肩を揉む、湿布を貼るといった方法があります。
しかし、頭痛の種類によってはかえって頭痛を悪化させてしまうこともあります。
例えば緊張型頭痛の場合、首や肩の筋肉のこりをほぐすために、マッサージやお風呂で体を温めるのは有効な方法です。
けれど、片頭痛の場合だと、体を温めると血管を拡張することによって頭痛が増してしまい、逆効果になります。
そのため、片頭痛の対処法としては、体を温めるのではなく冷たいタオルなどで痛みを感じる部分を冷やすのが正しい方法です。
他にも、緊張型頭痛の対処法としてストレッチなどで体を動かすことは、頭痛の解消に役立ちます。
ただし、片頭痛を対処する時には、この方法はNGです。
片頭痛は頭痛が起きている時に体を動かしてしまうと痛みが増してしまいます。
そのため、片頭痛が起きたらできるだけ体を動かさず、横になったりして安静な状態を保ちましょう。
梅雨時期に起きる頭痛への対処法
頭痛が起こりやすい梅雨の時期には、正しい方法で頭痛に対処することが大切です。
ここでは、梅雨の時期に起こる頭痛への正しい対処法を紹介していきます。
自分にとって試しやすい方法で頭痛を軽減・解消してみてください。
専用アプリや手帳を利用する
頭痛に活用できる、天候や気圧の変化を予想して頭痛を予測する専用アプリが開発されています。
また、頭痛ダイアリー((頭痛を記録する手帳)を作成するという方法もあります。
この方法は、頭痛が起きやすい時期やタイミングを知るのに非常に有効です。
アプリや手帳を利用することで自分の頭痛の特徴を掴めれば、頭痛が起きそうな日は予定を詰め込まない、睡眠の質に気を付けるなど頭痛の悪化を防ぐのに役立ちます。
生活リズムを整える
頭痛は睡眠不足や睡眠過多、ストレス、疲労などが原因となって起こります。
そのため、まずは規則正しい生活を心がけて生活リズムを整えましょう。
夜更かしをしない、十分な睡眠時間を心がける、ストレスがたまらないよう気分転換するといったことを続けることで、頭痛を予防できます。
紫外線対策を行う
頭痛は、晴れた日の強い日差し(紫外線)が原因となって起こることもあります。
紫外線が脳へ刺激を与えてしまい、それが頭痛を引き起こします。
そのため、日差しが強い時に外出する場合は、日傘や帽子、サングラス、UVカット加工が施された服を着用して、紫外線対策を行いましょう。
部屋の温度を調整する
部屋の温度が高いと、脳の血管が拡張してしまい、頭痛の原因になります。
また、外と室内との温度差が激しい場合も、脳への刺激となって頭痛が起きることがあります。
梅雨の時期は特に温度調整をこまめに行いましょう。
喫煙や飲酒を控える
食べ物や飲み物の中には血管を拡張・収縮する作用を持つものがあります。
これらを摂取することが頭痛を引き起こす原因になることもあるため、頭痛を予防・対処するためにも、下記の食べ物や飲み物は控えましょう。
・ハム
・チーズ
・チョコレート
・柑橘系の果物
・オリーブオイル
・赤ワイン
なお、全く食べてはいけないという訳ではないので、どうしても該当する食べ物や飲み物が欲しくなった時は無理に我慢せず、適度な量を取ってください。
ただし、くれぐれも多量に摂取しないよう気をつけましょう。
ちなみに、頭痛への対処に役立つ食事には、和食が挙げられます。
和食には脳の興奮を鎮めて血管を安定させる働きがあるカルシウムや食物繊維が多く含まれているので、頭痛に対処したい時には和食を積極的に摂りましょう。
長時間同じ姿勢を取らない
デスクワークや長時間パソコンを使用する仕事は、同じ姿勢を取り続けることで体の筋肉にかなりの負担をかけてしまいます。
筋肉に負担がかかると筋肉内の血流が悪くなり、老廃物が溜まることで神経を刺激して緊張型頭痛が起きやすくなります。
そのため、なるべく同じ姿勢を長時間取り続けないようにしましょう。
理想は30分に1回、または1時間に1回は立ち上がって背筋を伸ばし、姿勢を正しましょう。
肩や首をマッサージしたり、軽いストレッチを行うのも効果的です。
頭痛に役立つ治療薬
当サイトで取り扱っている、頭痛の改善・解消・予防に役立つ治療薬を紹介します。
「即効性抜群!片頭痛専門の治療薬!」レルパックス
■値段:2,250円
■内容量:3錠
■有効成分:エレトリプタン臭化水素酸塩20mg
レルパックスは、アメリカの大手製薬会社ファイザーが開発した片頭痛治療薬です。
即効性があり、服用後は早い段階で痛みを和らげることができます。
「頭痛予防に最適」カリソプロドール
■値段:3,320円
■内容量:100錠
■有効成分:カリソプロドール350mg
カリソプロドールは、筋肉の緊張によって起こる肩こりやつっぱりを緩和することができる筋弛緩剤です。
肩こりが原因で起こる頭痛を予防する効果もあります。
「病院でも処方される日本製の医薬品」ミオナール
■値段:2,880円
■内容量:30錠
■有効成分:エペリゾン塩酸塩50mg
ミオナールは日本の製薬会社、エーザイが製造している医薬品です。
酷い肩こりや緊張型頭痛の治療に使用されており、効き目が穏やかで副作用が少ないため、安心して使用できます。
「知名度トップクラス!安全度も抜群」ロキソニン
■値段:9,000円
■内容量:100錠
■有効成分:有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物60mg
ロキソニンは日本の製薬会社、第一三共社が開発した抗炎症薬です。
市販薬として販売されている薬でもあり、頭痛や生理痛の緩和効果があります。
効き目が良く副作用も少ないため、安心して使用できます
まとめ
梅雨の時期は雨による気圧の変化で、いつも以上に頭痛が起きやすい時期でもあります。
頭痛は不快な症状ですが、いつものことだからと放置してしまうと、痛みを悪化させてしまいます。
また、頭痛薬を服用しすぎても、かえって頭痛を酷くすることもあります。
そのため、頭痛薬は適度に服用することでうまく頭痛に対処しましょう。
また、頭痛薬の使用と並行して日常的にできる頭痛の対処法を活用することで、頭痛が起きやすい梅雨の時期をうまく乗り越えましょう。