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早漏とは
早漏とは性行為の際に、性的な刺激を受けただけ、または男性器を挿入後、自分でコントロールすることが出来ないまま短時間で射精してしまう症状のことをいいます。
パートナーが満足する前に男性が先に射精してしまいまった場合も早漏に分類されます。
早漏の定義とは
最近までは自分が早漏であるかどうかを区別する方法はなく、挿入後30秒以内、1分以内、2分以内に射精してしまうといった時間の定義であったり、10回以内のピストン運動で射精してしまうといったピストンの回数による定義だったりと様々でした。
早漏の事実や根拠に基づいた検討の結果、2008年に米国泌尿器科学会によって早漏の定義が決定、発表されました。
それが下記の4つです。このうちのひとつでも当てはまった場合は早漏ということになります。
・膣内に挿入して1分以内に射精してしまう。
・射精に関して自分でコントロールすることができない。
・パートナーが満足する前に射精してしまう。
・性行為に対して苦痛、悩み、欲求不満が起き、ストレスが溜まってしまう。その結果、性行為を回避しようとする。
射精のメカニズム
射精は、神経の伝達と筋肉の収縮により起きます。
男性は性的興奮が高まり頂点に達することで、副睾丸、精管の周りにある尿道括約筋、海綿体筋、会陰横筋の筋肉が収縮します。
男性器は勃起すると同時に、前立腺や精嚢から液体を分泌、精子と交じり合ったものが精液になります。
精液は尿道前立腺の部分にたまっているので、陰茎、睾丸が収縮することで一気に精液が外に放出、これが射精のメカニズムです。
流れとしては性的興奮の後に勃起が起き、射精するといった順番です。
早漏の原因
早漏の原因は主に「心因性早漏」「過敏性早漏」「衰弱性早漏」の3つです。
心因性早漏
心因性早漏は心と身体が関係し発症します。過去の性行為に対しトラウマを持っていたり、ストレスや焦りが原因です。心理的な要因を見つけだし、早急に改善することで早漏を治療する事が可能となります。
心は自律神経と深く関係しています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。交感神経は「緊張」「興奮」「射精時」に働き、副交感神経は「リラックス」「勃起時」に働く神経です。
心の問題が原因で射精が早い人は交感神経が強くはたらいてしまうため早漏になります。
その他にも、セロトニン不足や、性行為の経験が少ない人にも起こりやすくなっています。
それは交感神経が大きく働く「緊張」「興奮」が強くでてしまうためです。
その結果、直接性的な刺激がなくても、想像や妄想をするだけで勃起し、意思とは無関係に射精してしまうといったことが起こります。
この心因性は特に自分が早漏だと気にすればするほど症状は悪化していきます。
リラックスした状態で性行為に挑み、経験を積むことで少しずつ自信をつけることが改善への近道となります。
過敏性早漏
過敏性早漏は男性器が性的刺激に敏感になりすぎるのが原因で、ちょっとした刺激でも反応してしまい射精します。
最近では10代、20代に多く見られる症状です。過敏性早漏の主な原因は、粘膜、皮膚、陰茎部分の神経がとても敏感になっていることです。
「間違った自慰行為の繰り返し」「包茎」が過敏性早漏の主な原因だといわれています。
早抜き
家族や同居人にばれないようにと時間のかからない早い射精を繰り返すことで脳はすぐに射精しなくてはいけないと間違った判断をしてしまいます。
そのため性行為の際も、「急がなくては」と判断し射精のコントロールができなくなります。
対策方法としてはゆっくり時間をかけて自慰行為を行うようにしましょう。
亀頭に皮を被せたまま行う
亀頭に皮を被せたまま行う自慰行為は普通よりも感度が高くなります。
こういった自慰行為を繰り返す人は包茎の人に多いともいわれています。
続けることで亀頭が刺激に弱くなってしまい、すぐに感じてしまうことで早漏になります。
包茎も治りにくくなるので包茎を改善したい人はすぐに止めるようにしましょう。
包茎
包茎の人は常に亀頭が皮で覆われています。
皮がむけている人と比べると刺激に弱くなっているためほんの少しの性的な刺激にも敏感に反応してしまい、すぐに射精してしまいます。
包茎治療を行い亀頭が露出することで粘膜などが皮膚化、鍛えられ、刺激に対して強くなることで早漏が改善されたという人もいます。
衰弱性早漏
衰弱性早漏は加齢により射精をコントロールする筋肉が衰えることが原因です。
症状としては、にじみ出るように射精してしまうのが特徴です。中年以降の男性、学者タイプの男性に多く見られるといわれています。
筋肉の低下を防ぐには、PC筋を鍛えることです。PC筋とは男性器にある筋肉で、勃起の鍵を握っているのはPC筋といえるほど重要な役割を持ちます。
射精のコントロールにも必要な筋肉であるため、鍛えることで衰弱を防ぎ、早漏を改善します。
「なかなか勃起しない」「中折れする」「硬さが足りない」などの症状を持っている人はPC筋の衰えが原因かもしれません。鍛えることでこれらの症状の改善にも期待がもてます。
また加齢が進むと男性ホルモンが低下し、精力が減退してしまうため、早漏になりやすくなってしまいます。
毎日の食事を工夫し男性ホルモンを補うことで改善されます。
摂取する量が足りない場合は早漏防止薬を服用することで男性ホルモンを増量させることができます。
EDの人は早漏になりやすい?
EDの症状があらわれると同時に早漏も発症しやすくなります。
理由は勃起力が低下したり中折れをしてしまう人は「勃起力が維持できている間に射精しなくては」という思いが強くなり焦る気持ちが先行します。
短時間で解決しようとすることで、悪環境になり過度の刺激が与えられ早漏の症状がでてきてしまうというわけです。
EDの人の約4割が早漏を併発しているといわれるほど関連性が高いEDと早漏。
EDの症状に関してはED治療薬を使用することで解消されるようになりました。
また早漏に関しても、早漏防止薬を使用することで解消できます。
最近ではEDと早漏の2つの症状を一気に改善してくれる治療薬もあります。
1つの薬で2つの症状に効果があるので身体への負担も少なく経済的でおすすめです。