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蜂の子とは
蜂の子とは蜂の幼虫やサナギのように、成虫になる前の子の状態の蜂をさします。
あらゆる種類の蜂の子供はすべて蜂の子と呼ばれますが、日本ではクロスズメバチの幼虫が有名です。
女王蜂や働き蜂といったメス蜂はミツバチ生産の重要な役割があることと、メスの蜂よりもオスの蜂に栄養のたくわえが多いことから、蜂の子は主にオス蜂が用いられます。
非常に多くの栄養素が含まれていることがわかっており、完全栄養食と言われる純粋ハチミツと同様、多くの健康効果をもたらしてくれます。
蜂の子が高級である理由
なぜ蜂の子は高級食材としてもてはやされるのでしょうか。その理由は意外なおいしさよりも、良質なたんぱくをはじめとする、優れた栄養素を非常に多く含んでいるという点にあります。
また、オス蜂は蜂の巣全体のうち約5%ほどだけになるため希少価値が高いことも理由のひとつです。
古くは2000年前の中国の薬学書には最上ランクの上薬と書かれており、現在も海外、日本を問わず高栄養食として扱われている食材です。
蜂の子は世界的に高級な珍味とされ、一流ホテルでも提供されることがある程美味であることでも知られています。
蜂の子に含まれる成分
蜂の子には人間に必要な5大栄養素といわれる、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルがすべて含まれています。
最も栄養状態が高い状態で採られた蜂の子は、ローヤルゼリーの約300倍もの栄養成分が含まれているともいわれています。
タンパク質
人の身体の約15~20%はタンパク質でできています。タンパク質は20種類のアミノ酸によって構成されています。
このうち9種類は必須アミノ酸と呼ばれ、身体の中では作ることができないため、食事などで体外から摂らなければなりません。
蜂の子にはロイシン、リジン、トリプトファンなど、必須アミノ酸がすべて含まれています。
ミネラル
人の身体を正常に機能させるために重要な栄養素です。
16種の必須ミネラルがあり、蜂の子にはこのうちカリウム、リン、マグネシウム、亜鉛、鉄分など8種類もの必須ミネラルが含まれています。
そのほかの栄養素
蜂の子にはこのほか、ビタミンC、ビタミンB群、コリンといったビタミン、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの脂肪酸、そして炭水化物などが含まれています。
ビタミンは健康を維持するための潤滑油のような働きをするものです。
エネルギーの供給や老廃物の代謝作用をもつビタミンB群や、血管や細胞結合に欠かせないコラーゲンを作るのに必要なビタミンCなどがあります。
脂質は身体を動かす重要なエネルギー源です。それ以外にも臓器の保護、寒さから体を守る、ホルモンや細胞膜を構成するといった役割があります。
炭水化物はたんぱく質、脂質と同じくエネルギー源としてのはたらきがありますが、なかでもすぐにエネルギーに替えられるものです。
このほかにも数多くの栄養素蜂の子には含まれています。
蜂の子の効果
蜂の子には昔からさまざまな健康効果があるといわれてきました。
その効果は強力で、近年では更に研究が進み、より多くの効果が発見されています。
昔から伝えられてきた効果
蜂の子は2000年前の薬物学の書物にも登場し、世界各地で薬として使われてきたほど高い効果をもっています。
滋養強壮、頭痛、心痛、腹痛の改善、黄疸、皮膚の感染症、風疹、梅毒、さらには便秘や婦人科の症状にも効果があります。
また、世界ではアピセラピー(ミツバチの製品を使った治療)にも蜂の子が用いられています。
近年発見されている効果
あらゆる分野による最新の科学研究によって更に多くの効果が発見、報告されています。
倦怠感、神経衰弱、くる病(骨の石灰化障害)、心臓・腎臓疾患、精力減退に対する高い治療効果があるとされるほか、耳鳴りを伴う難聴、不安や抑うつ症状を緩和し、聞こえにくさが改善されたという報告がされています。
血流をさらさらにする不飽和脂肪酸が発見されtことでメタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病の予防にも期待がもてます。
また、美容面では人の成長に欠かせないアミノ酸やタンパク質の含有量の多さから、肌の弾力を改善し、ハリを出す効果があるといわれています。
男女それぞれの効果
男女別にみると、男性、女性ならではの悩みに対するうれしい効果がたくさんあります。
まず男性には髪の毛に必要な栄養素が多いため、薄毛対策、また男性らしい身体や精力に重要な働きをもつアルギニンなど、男性ホルモンの分泌に必要な栄養素も豊富で、ED(勃起不全)症状の改善や疲労回復効果にも期待がもてます。
女性には高たんぱく低脂質であることからダイエット中の栄養補給、にとても有効で、ほかに鉄分や葉酸といった成分が含まれているため、女性に多い貧血にも効果が見込めます。
蜂の子が必要な人
・生活が不規則で自律神経が乱れている
・体力がない、体力が落ちている
・頭痛、腹痛などの痛み
・生活習慣病を予防したい
・耳鳴りや耳鳴りによる憂鬱感を抱えている
・ダイエット中で効率よく栄養補給したい
・薄毛に悩んでいる
・ED症状を改善したい
・老化を防止したい
・便秘気味である
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蜂の子の摂取方法
蜂の子は古来より高栄養食として、また珍味として直接料理して食べられてきました。現在もつくだ煮や炒め物をはじめ、さまざまな調理方法で食べることができます。
ですが、その独特な見た目で口に入れることが難しいという人が多いのも事実です。
そのため乾燥させた蜂の子を粉末にした「蜂の子粉」を煎じたりカプセルに入れてサプリメントで摂取することで、多くの人が手軽に摂れるようになっています。
効果的な飲み方
蜂の子は炭水化物と一緒に摂取するのが効率的です。
蜂の子に含まれるトリプトファンは自律神経を整えるセロトニンの合成に必要な成分です。
炭水化物と一緒に摂取することで脳まで届けやすくなり自律神経のバランスを整える作用を効果的に発揮させることができます。
目安量
食事で摂る際は、蜂の子のカロリーは100gあたり250キロカロリーほどとなりますので、これを基準に過剰摂取にならないよう摂りましょう。
煎じ薬やサプリメントで摂る場合は、それぞれの用法と用量に従ってください。
いずれの場合も蜂の子は栄養価が非常に高いため、摂りすぎると過剰摂取で各成分に対して副作用のような症状が起きてしまう可能性や、カロリーオーバーとなってしまうことがあるので摂取量には注意が必要です。
蜂の子の副作用
蜂の子自体にはこれといった副作用はありません。ただし、成分別にみると、タンパク質を過剰摂取すると肥満や心臓、腎臓の内臓疲労につながります。
鉄分は摂りすぎによって腹痛、嘔吐、下痢の症状があらわれます。亜鉛、マグネシウムにも同様の症状があります。
マグネシウムに関しては、過剰摂取による高マグネシウム血症を発症してしまうことがあります。
うつ症状や筋力低下、腎不全の人が発症してしまった場合、最悪、命を落としてしまうケースもあるので病院にかかっている人が蜂の子を飲む場合は医師に確認するようにしましょう。
蜂の子の注意点
蜂の子は喘息をもっている人が摂ると発作が出る場合があり注意が必要です。
蜂に刺されたことがある人はアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるため摂取できません。
同様に、エビやカニに含まれるアレルギーの原因物質トロポミオシンが含まれているため、甲殻類アレルギーをおもちの人も摂取することはできません。
蜂の子が含まれている商品一覧
蜂の子が成分に含まれている人気のサプリメントをご紹介します。
■蜂の子が成分に含まれている人気のサプリメント
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ロイヤルハニーPOWER52
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ロイヤルハニー(男性用)
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ロイヤルハニー(女性用)
ロイヤルハニー(女性用)は男女ともにたくさんの効果をもたらす完全栄養食である最高級の純粋ハチミツと、女性特有の悩みを解決する原料を厳選して凝縮したサプリメントです。
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その上すべてが天然成分なので、塗るタイプや香水タイプの媚薬などと併用する際も心配なくお使いいただけます。
参考サイト:
・はちのこ-Wikipedia