ルネスタやアモバンが苦いのはなぜ｜苦くない睡眠薬も紹介

ルネスタやアモバンの副作用には、口の苦味があります。
服用した直後に苦味を感じる場合もあれば、服用した翌日に口の中が苦くなるという場合もあります。

そこでこの記事では、ルネスタ、アモバンの苦味を解消する対策法や、苦くない睡眠薬を紹介していきます。

苦くない睡眠薬はこちら

ルネスタやアモバンが苦い理由

ルネスタやアモバンが苦い理由は、

・有効成分に苦味があること
・体内に吸収されてから唾液中に苦味成分が分泌されること

の2点にあります。

ルネスタとアモバンは、どちらも非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬ですが、ルネスタの有効成分はエスゾピクロン、アモバンの有効成分はゾピクロンとなっています。
頻度や度合いに違いがあるものの、この２つの有効成分が苦味の原因です。

それぞれの有効成分による苦味について、次項から解説していきます。

アモバン(ゾピクロン)の苦味

アモバンの苦味は、有効成分のゾピクロンによるものです。

ゾピクロンは、優れた睡眠作用がある反面、特徴的な副作用として苦味があることで知られています。

一般的に、ゾピクロンの苦味は、服用した直後と、服用した翌日に現れることが多いです。
ゾピクロンによる苦味はとても強く、翌日のお昼まで水を飲んでも強い苦味を感じたという人や、食べ物や飲み物がすべて苦くなったなどの味覚障害を起こした人もいます。

ただ、苦みの感じ方には個人差があるので、アモバンを服用しても苦味をまったく感じない方もいます。

ルネスタ(エスゾピクロン)の苦味

ルネスタによる苦味も、有効成分のエスゾピクロンの苦味成分によるものです。

アモバンと同じように、ルネスタを服用した直後や、服用した翌日に苦味を感じることが多くあります。

そもそも、ルネスタはアモバンを改良して開発された睡眠薬です。
アモバンの有効成分から、睡眠作用を持つ部分だけを取り出して作られたのがルネスタであり、効果の強さは変わらずに苦味の副作用が改善されています。

しかし、ルネスタの苦味も個人差があり、まったく感じない人もいれば、耐えられないほどの苦味を感じる人もいるなど、人それぞれです。

苦味はいつまで続くのか

ルネスタやアモバンの副作用による苦味がいつまで続くのかは、人によって違います。
一般的には服用した翌日の朝、あるいは長くても翌日のお昼ごろまで続く人が多いとされています。

苦味の強さにも個人差がありますが、アモバンに関しては、苦味が強すぎて服用を続けられないという人も少なくありません。

そこで、ルネスタやアモバンの苦味がつらい場合の対策を、次の項目から解説していきます。

ちなみに、ルネスタのその他の副作用は、別の記事で紹介しています。
興味のある人はぜひ、こちらからご覧ください。

ルネスタの副作用について

ルネスタやアモバンの苦味対策

ルネスタやアモバンの苦味がつらい場合は、以下の方法をお試しください。

①服用する時は水ですぐに流し込む
②翌日に口の中に苦味が出てきたら、クエン酸入り飲料を飲む
③どうしても苦味がつらい場合は、苦くない睡眠薬に切り替える

それぞれの苦味対策について、詳しく解説していきます。

水ですぐに飲む

ルネスタやアモバンを服用する際は、水かぬるま湯で流し込み、すぐに飲み込むようにしましょう。

ルネスタやアモバンは、苦味の副作用を抑えるために錠剤がコーティングされています。
しかし、服用の際に口の中で舐めたり噛んだりすると、コーティングが取れて強い苦味が出てしまうのです。

また、半錠に割って服用することも苦味の原因となるため、医師の指示がない限りはそのまま服用するようにしてください。

クエン酸入り飲料を飲む

ルネスタやアモバンを服用した翌日に苦味が出た場合は、クエン酸飲料を飲むことがおすすめです。

過去の研究で、クエン酸により、ゾピクロンやエスゾピクロンの苦味を軽減できることが明らかにされています。

ちなみに、口の中の苦味を抑えるためにアメやガムを食べる方も多いですが、これは唾液の分泌を増やすことになり、逆効果となるため注意してください。

苦くない睡眠薬に切り替える

上記で紹介したような対策をおこなっても苦味が抑えられない場合は、苦くない睡眠薬に切り替えることがおすすめです。

睡眠薬は苦味を感じるものが多いのですが、中には苦くないといわれている種類の商品も存在します。

そこで次の項目では、ルネスタやアモバンの代替薬となる、苦くない睡眠薬について解説していきます。

苦くない睡眠薬を紹介

睡眠薬には、以下のように苦くない種類もあります。

商品名	ルネスタ アモバン	ハイプロン	デエビゴ	ベルソムラ	ロゼレム
商品画像
分類	非ベンゾジアゼピン系	非ベンゾジアゼピン系	オレキシン受容体拮抗薬	オレキシン受容体拮抗薬	メラトニン受容体作動薬
ピークタイム	約1時間	約30分～1時間	約1.3時間	約1.5時間	約1時間
効果	入眠、中途覚醒	入眠	入眠、中途覚醒	入眠、中途覚醒	入眠 体内時計の補正
価格	1錠63円～	1錠40円～	1錠564円～	1錠246円～	1錠346円～
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ルネスタやアモバンと同じ種類で、効果の強さが同じくらいの睡眠薬はハイプロンです。
その他の3種類は、全く違う種類の睡眠薬のため、それぞれ特徴が違います。

4種類の苦くない睡眠薬について、詳しく解説していきます。

ハイプロン

ハイプロン 1錠40円～

ルネスタやアモバンと同じような効果の睡眠薬が欲しい場合、ハイプロンがおすすめです。

ハイプロンは、海外で販売されているソナタという睡眠薬のジェネリック医薬品です。

人間の睡眠に関わるGABAの働きを促進し、自然に近い睡眠をもたらします。
ルネスタやアモバンと同じ非ベンゾジアゼピン系に属しているため、効果の強さは同程度です。

また、ハイプロンは、作用時間が約1時間程度と短いため、寝付きにくいなどの入眠に関する悩みがある場合は特に効果的です。

ジェネリック医薬品のため、低価格で入手できることもメリットとなります。

ルネスタやアモバンと同じ効果の不眠症薬が欲しい人は、ぜひハイプロンをお試しください。

デエビゴ

デエビゴ 1錠564円～

入眠への悩みだけではなく、夜中に目が覚めてしまう、早朝に目が覚めてしまうといった中途覚醒や早朝覚醒に悩んでいる人は、デエビゴがおすすめです。

デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬で、脳の覚醒をキープするオレキシンという物質の働きを抑えることで、自然な眠気を促します。

効果の強さはルネスタやアモバンに比べ少しおだやかですが、持続時間が同程度となっているため、夜中や早朝に起きてしまう心配が少ない医薬品です。

中途覚醒、早朝覚醒を改善するためにルネスタやアモバンを飲んでいた人は、ぜひデエビゴをお試しください。

ベルソムラ

ベルソムラ 1錠246円～

夜中に目が覚めて、その後なかなか寝付けないという症状にお困りの方には、ベルソムラがおすすめです。

ベルソムラは、オレキシン受容体拮抗薬に属する睡眠薬で、先に紹介したデエビゴと同じ作用により眠気を促します。

効果の強さはデエビゴと同程度であるものの、ベルソムラの方がおだやかです。
しかし、中途覚醒には特に効果を発揮し、夜中に途中で目が覚めてしまっても、すぐに眠りにつきやすいという長所があります。

中途覚醒により十分に眠れていない人は、ぜひベルソムラをお試しください。

ロゼレム

ロゼレム 1錠346円～

時差ボケや昼夜逆転生活を改善したい方は、ロゼレムがおすすめです。

ロゼレムは、メラトニン受容体作動薬に分類される睡眠薬です。
メラトニンの働きを助けることで体内時計を調節し、眠気を自然に強めていく作用があります。

不眠症の症状に幅広く利用できますが、睡眠効果自体はかなりおだやかです。
そのため、いずれの場合も、効果の実感まで2週間ほど飲み続ける必要があります。

ただ、体内時計を整える作用は強く、即効性もあります。

時差ボケや昼夜逆転にお悩みの方は、ぜひロゼレムを試してみてください。

まとめ

ルネスタとアモバンの苦味や対策方法について、この記事で解説したことをまとめます。

・ルネスタ、アモバンの副作用に苦味がある。
・ルネスタ、アモバンの苦味対策は以下の通り。
▶水ですぐに飲む
▶クエン酸入り飲料を飲む
▶苦くない睡眠薬に切り替える
・ルネスタやアモバンと同じ種類で、効果の強さが同程度なのはハイプロン。

ルネスタやアモバンは、副作用として苦味を感じることがあります。

今回ご紹介した対策を試し、それでも苦味がつらい場合には、ハイプロンなど苦味のない睡眠薬に切り替えることも検討してみてください。

よくある質問

ルネスタやアモバンの苦味に関して、よくある質問をまとめました。
疑問や不安な点がある方は、以下の内容を参考にしてみてください。

苦味を打ち消す味は？

ルネスタやアモバンに感じるような苦味は、酸味により打ち消すことができるとされています。
身近なものであれば、クエン酸やお酢などが効果的です。
特にクエン酸が有効とされ、クエン酸入りの飲料やレモン汁、クエン酸タブレットなどは手軽に摂取できるためおすすめです。

ルネスタ、アモバンの苦味に毒性はある？

ルネスタやアモバンの苦味には、毒性はないとされています。
そのため、服用後に苦味成分が胃や食道、また口の中などを通過しても、何の問題もありません。

しかし、苦味がつらい場合には今回ご紹介した対策法を試すか、あるいは医師に相談してください。