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ジャディアンス10mgと25mgの違いを解説

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ジャディアンスには10mgと25mgの2種類の錠剤があります。
10mgと25mgの違いは使用用途と効果の強さです。

10mgと25mgは求める効果や目的によって使い分けられます。

この記事では、ジャディアンス10mgと25mgのそれぞれの使用用途や効果の違いなどについて解説していきます。
10mgと25mgの違いを知りたい人、使い方や効果への影響が気になる人は是非参考にしてください。

ジャディアンス10mgと25mgの違いを比較

ジャディアンス10mgと25mgの違いを比較して表にまとめました。

※数か月~半年ほど飲み続けた場合
ジャディアンス 10mg 25mg
目的 2型糖尿病
ダイエット
慢性心不全
2型糖尿病
ダイエット
特徴 糖質カット効果 高い糖質カット効果
効果※ 血糖が下がる
体重が減る
肝機能が良くなる
コレステロール低下
中性脂肪が下がる
血圧が下がる
血糖が下がる
体重が減る
肝機能が良くなる
コレステロール低下
中性脂肪が下がる
血圧が下がる
効果発現 服用してから約90分 服用してから約90分
効果時間 24時間 24時間

表にあるように、ジャディアンスの10mgと25mgに違いはあっても優劣はなく、飲む量によって効果をコントロールできるというメリットがあります。

ジャディアンスは複数の疾患に対して効果が認められています。
治療の対象となる疾患は2型糖尿病と慢性心不全です。

10mgは2型糖尿病治療と慢性心不全治療の両方で、25mgは2型糖尿病の治療で使用されています。

そして、ジャディアンスは体重減少につながる効果があることからダイエット効果も期待できる医薬品です。
ダイエット目的でジャディアンスを使用する場合は、10mgか25mgのどちらかを飲みます。

また、効果の強さを比較すると10mgより25mgの方が強いです。

10mgと25mgの詳しい使用用途の違いと効果の強さの違いについて次の項目で解説します。

10mgと25mgの違い|使用用途

ジャディアンス10mgと25mgの使用用途はそれぞれ下記の通りです。

ジャディアンス10mg ジャディアンス25mg
2型糖尿病
慢性心不全
ダイエット
2型糖尿病
ダイエット

25mgは2型糖尿病治療とダイエット目的の場合に使用します。
どちらも基本的に10mgから飲み始めて、効果や副作用を観察します。
10mgを飲んでも効果が不十分だった場合は、経過を十分に観察しながら25mgへ増量が可能です。

そして、慢性心不全治療では10mgのみを使用します。
ただし、2型糖尿病と慢性心不全を合併している人で、血糖コントロールの改善が目的の場合は25mgへの増量が可能です。

10mgと25mgの違い|効果の強さ

10mgと25mgの違い|効果の強さ

ジャディアンス10mgと25mgで効果の強さを比較すると、25mgの方が強いです。

ジャディアンスには余分な糖を尿から排出して血糖値を下げる効果があります。
それだけでなく、ナトリウムの再吸収を抑制して心臓にかかる負荷を減らすなどの働きもあるのです。

余分な糖を尿から排出して血糖値を下げる効果は、主に2型糖尿病治療に効果的です。
また、余分な糖を尿から排出する働きは体重減少につながると考えられており、ダイエットにも効果が期待できます。
そして、ナトリウムの再吸収を抑制する働きは心臓にかかる負荷が減り、慢性心不全に効果的です。

2型糖尿病治療とダイエット目的の場合は25mgが使用できます。
25mgは10mgより効果が強いです。
しかし、一方で副作用も現れやすくなるため注意が必要です。

慢性心不全の治療に対しては、現在1日10mgを超える量を使用する場合の有効性は確認されていません。
そのため、より高い効果を期待した10mgから25mgへの増量はおこないません。

ダイエットにおけるジャディアンスの効果

ジャディアンスは2型糖尿病や慢性心不全の治療だけでなく、ダイエット効果も期待できます。

ジャディアンスを飲むと余分な糖を尿から排出する働きによって、食事から摂取した余分な糖も体外に排出されます。
そのため、体内に吸収されるカロリーが少なくなり体重減少につながるのです。

日本人を対象とした臨床試験では、24週間ジャディアンスを飲み続けたところ10mgで-1.9㎏、25mgで-2.15㎏体重が減少したという結果もあります。
この結果からジャディアンスはダイエット効果が期待でき、ダイエットにおいても用量が多いと効果が高くなることが分かります。

なお、ジャディアンスを使用したダイエットについては別の記事で詳しく解説しているのであわせてお読みください。

ジャディアンスの飲み方

ジャディアンスの飲み方

ジャディアンスの飲み方は、10mgと25mgで大きな違いはなく基本的に同じです。
通常1日1回1錠を朝食前または朝食後に飲みます。

ただし、飲む量が使用用途によって異なります。
2型糖尿病治療とダイエット目的の場合は10mgまたは25mg、慢性心不全治療の場合は10mgです。

もし朝に飲み忘れてしまった場合はその日の分はとばします。
そして、翌日の朝食前か朝食後に1回分だけ飲んでください。
なお、副作用のリスクが高まるため絶対に1度に2回分(2錠)をまとめて飲んではいけません。

安全に使用するためには、飲む量やタイミングなどジャディアンスの飲み方を守って正しく飲むことが大切です。

ジャディアンスの詳しい飲み方や朝食時に飲む理由などについて別の記事で解説しています。
こちらもあわせてお読みください。

ジャディアンスの副作用

ジャディアンスの副作用

ジャディアンスの主な副作用は頻尿、低血糖、口渇、便秘などが挙げられます。
なお、その中でも特に注意が必要な副作用は低血糖、脱水、尿路感染症、性器感染症です。
これらは、重症化すると命に関わることもある危険な副作用です。

前述の通り、ジャディアンスは10mgより25mgの方が副作用の発現率が高くなります。
ジャディアンスを飲んでいる期間中は、体調の変化に注意してください。
そして、何か不安な症状が現れたり、症状が長引いたりする場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

ジャディアンスの副作用については別の記事で詳しく解説しています。
こちらも是非ご確認ください。

まとめ

ここまでにお伝えしたことのポイントをまとめました。

  • ジャディアンス10mgと25mgの違いは効果の強さと使用用途
  • 10mgと25mgで効果の強さを比較すると25mgの方が強い
  • 2型糖尿病とダイエット目的で飲む場合は10mgで効果が不十分であれば25mgに増量可能
  • 慢性心不全の治療に対しては25mgへの増量は避ける

Q&A

Q&A

ジャディアンスについてよくある質問にお答えします。

Q.ジャディアンスと利尿剤を併用するとどうなる?

A.利尿作用が増強される可能性があります。

ジャディアンスには余分な糖を尿から排出する利尿作用があるため、利尿薬と併用すると利尿作用が強くなる可能性があるのです。

また、利尿作用によって脱水を引き起こす可能性もあります。
そのため、こまめに水分補給をおこなうなどの予防が必要です。
普段より1日500ml以上多く飲むことを目安にしましょう。

Q.ジャディアンスを飲むときは朝食を食べない方がいい?

A.ジャディアンスを飲むときは朝食も取りましょう。

ジャディアンスを飲んでから何も食べずに過ごしてしまうと、低血糖や水分不足による脱水を引き起こしやすくなります。
そのため、食事抜きでジャディアンスを飲むことは避けましょう。

ジャディアンスを飲むときは、ゼリーやヨーグルトなど軽めのもので構わないので朝食も積極的に取るようにしてください。