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メディカルダイエットとは?メディカルダイエットの効果や種類について解説
メディカルダイエットとは医療機器や医薬品を使用しておこなうダイエットのことで、医療ダイエットや医療痩身と言われることもあります。
近年では、食事制限や運動の他にメディカルダイエットを取り入れる人も増えています。
この記事では、「メディカルダイエットにはどんな効果や種類があるのか」「リスクはあるか」といった疑問にお答えしていくとともに、メディカルダイエットのメリットやデメリットについても解説していきます。
メディカルダイエットの効果
メディカルダイエットは内服薬や医療機器による施術など、種類によって期待できる効果が異なります。
メディカルダイエットの種類ごとの効果は下記の通りです。
内服薬や注射薬を使用する場合 | 医療機器を使用した施術をおこなう場合 |
---|---|
・食欲を抑える ・脂肪吸収を抑える ・血糖値の上昇を抑えて脂肪を溜め込みにくくする ・コレステロールの吸収を抑える ・糖質の吸収を抑えるなど |
・脂肪細胞を破壊して減らす ・脂肪細胞を取り除くなど |
なお、医療機器を使用した施術の場合は二重あごや下腹部、二の腕、脚などピンポイントでアプローチできるため部分痩せを狙うことも可能です。
そして、メディカルダイエットは続けることで太りにくくなる効果も期待できるため、リバウンド予防にも適しています。
メディカルダイエットの種類
メディカルダイエットには下記のような種類があります。
・脂肪冷却
・脂肪溶解注射
・脂肪吸引
・ボディハイフ
・EMS
・内服薬
・自己注射薬など
種類ごとにダイエット効果は異なり、自宅で続けられるものや通院が必要なものまで様々です。
代表的な施術として、即効性があり大きな効果を得られる脂肪吸引がよく知られています。しかし、ダウンタイムがあることや麻酔のリスク、費用が高額であるという理由から最近は少ないリスクで効果を得られる内服薬を好む人も増えています。
内服薬にはどんな種類がある?
メディカルダイエットで使用される内服薬の種類は下記の通りです。
・GLP-1受容体作動薬
・SGLT2阻害薬
・脂肪吸収阻害薬
・食欲抑制薬
・ダイエットサプリ(BBX、カーブトリムなど)
・漢方(防風通聖散など)
これらの医薬品はそれぞれ効果が違うため、メディカルダイエットで求める効果に合わせて使い分けられます。
上記の中で使用される頻度が高いGLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬、脂肪吸収阻害薬、食欲抑制薬について次の項目でそれぞれ詳しく解説していきます。
GLP-1受容体作動薬の効果
GLP-1受容体作動薬の効果は下記の通りです。
・食欲を抑える
・満腹感を持続させる
・食後の血糖値の急上昇を抑えて内臓脂肪がつきにくくなる
・脂肪燃焼を促す
GLP-1受容体作動薬は、食欲が抑えられて1日の摂取カロリーが少なくなります。また、基礎代謝が上がり脂肪燃焼が促されるため痩せやすく、太りにくい体になるのです。
一定期間継続して飲み、適正な食事量や生活習慣を身に付けることで服用中止後もリバウンドしにくくなります。
なお、GLP-1受容体作動薬に分類される内服薬はリベルサスです。
GLP-1受容体作動薬は、食べ過ぎてしまう人、糖質も脂質も両方よく取る人におすすめです。
SGLT2阻害薬の効果
SGLT2阻害薬は糖質吸収抑制薬に分類される医薬品です。
SGLT2阻害薬にはブドウ糖の再吸収を阻害し、糖を尿として排出することで血糖値を下げる効果があります。
この効果によって1日あたり約200〜500kcal分の糖が排出されるため、過度な食事制限をすることなく体重減少が期待できます。代表的な医薬品としてはフォシーガが挙げられます。
SGLT2阻害薬は糖質の多い食事を取る人や食事制限をしたくない人におすすめです。
脂肪吸収阻害薬の効果
脂肪吸収阻害薬には脂肪を分解する酵素であるリパーゼの働きを阻害し、脂肪の吸収を抑える効果があります。
脂肪吸収阻害薬の効果によって分解されなかった脂肪は体内に吸収されず、そのまま便として排出されます。そのため摂取カロリーが抑えられ、体重が減少するのです。代表的な医薬品としてはゼニカルが挙げられます。
脂肪吸収阻害薬は普段脂質の多い食事を取る人、肥満気味で生活習慣病が不安な人におすすめです。
食欲抑制薬の効果
食欲抑制薬には満腹中枢に働き、食欲を抑える効果があります。
食欲を抑える効果によって自然と食べる量が減るため、1日の摂取カロリーが抑えられるのです。代表的な医薬品としてはサノレックスやリデュースが挙げられます。
食欲抑制薬は自然に痩せたい人、食事制限をしたくない人におすすめです。
自分に合ったメディカルダイエットの選び方
メディカルダイエットは下記のような人におすすめです。
・短期間で結果を出したい人
・リバウンドが心配な人
・食事制限ができない人
・運動が苦手な人
・部分痩せをしたい人
そして、メディカルダイエットは自分の目的に合った種類を選ぶことで、よりダイエット効果を実感できます。
例えば、
・部分痩せをしたい人は脂肪吸引や脂肪冷却などの医療機器を使用した施術を選ぶ
・ダウンタイムや麻酔のリスクを避けたい人や手軽さを求めている人は内服薬を選ぶ
というようにどの種類のメディカルダイエットを選べばどんな効果が得られるのかという知識を身に付けることも大切なポイントです。
メディカルダイエットのメリットとデメリット
メディカルダイエットにはメリットがある一方で、デメリットもあります。
メリットとデメリットの一覧をまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・短期間で結果が出やすい ・過度な食事制限や運動をする必要がない ・リバウンドしにくい ・種類によっては部分痩せができる |
・副作用のリスクがある ・費用が高額なことが多い ・種類によっては麻酔のリスクやダウンタイムがある |
メディカルダイエットをするときは上記のようなメリットとデメリットを理解したうえで自分の目的に合う方法を選びましょう。
メディカルダイエットは危険?
メディカルダイエットでは医薬品や医療機器を使用するため安全性が考慮されています。
しかし、全ての医薬品や医療機器を使用する施術にはリスクが伴います。
例えば、医薬品には副作用や合併症を起こすリスクがあります。そして、医療機器を使用する施術を受ける場合は副作用や合併症というリスクに加えて、施術の失敗や麻酔のリスクなどが考えられます。
メディカルダイエットは、リスクと求める効果を比較して自分に合ったものを選ぶことが大切です。
また、副作用が出てしまった場合の対応を事前に理解し、必要に応じて医師に相談することも大切です。
まとめ
ここまでお伝えしたメディカルダイエットについてのポイントをまとめました。
- メディカルダイエットとは医療機器や医薬品を使用しておこなうダイエットのこと
- メディカルダイエットは短期間で効果を得られる、過度な食事制限や運動が必要ない、種類によっては部分痩せが可能というメリットがある
- 副作用などのリスクもあるため自分が利用する施術や医薬品についての知識を持つことが必要
- メディカルダイエットは自分の目的に合った種類を選ぶことが大切
Q&A
メディカルダイエットについてよくある質問にお答えしていきます。
Q.メディカルダイエットで痩せない理由は?
A. メディカルダイエットをしていても痩せないと感じる場合には食べ過ぎ、運動を一切していない、偏った食生活をしている、自分の目的に合わない種類のメディカルダイエットを選んでいるなどの理由が考えられます。
解決策としては食事量や栄養バランスを見直す、適度な運動を取り入れる、メディカルダイエットの種類ごとの特徴や効果を理解して自分に合ったものを選択することが挙げられます。
Q.メディカルダイエットはリバウンドしない?
A. メディカルダイエットはリバウンドしにくいです。
特に脂肪溶解や脂肪冷却、脂肪吸引などの方法は脂肪細胞を減らしたり、取り除いたりして脂肪細胞自体を減らすためリバウンドしにくいです。
また、内服薬を使用する方法では一定期間継続して飲むことなどでリバウンドしにくくなるとされています。しかし、短期間で終えてしまったり、食事改善がされていなかったり、運動習慣がついていなかったりするとリバウンドする可能性もあります。
飲むだけで痩せるというよりもダイエットのサポートという認識で飲むと、ダイエットを終えた後も太りにくい体になることが期待できます。
Q.メディカルダイエットは保険適用?
A. メディカルダイエットは基本的に保険適用外で自由診療になります。
ただし、BMI35以上で特定の合併症や内臓脂肪の蓄積があるなど条件を満たす場合は保険適用になる場合もあります。
自分が保険適用になるか知りたい場合は、医療機関で確認しましょう。