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油排出ダイエットとは?方法や効果について解説
油排出ダイエットとは、食事で摂り過ぎた脂質を体内に吸収させず、油として体外へ排出させることで体重減少を目指すダイエット方法です。
とはいえ、
「どうやって脂質や油を吸収させないようにするの?」
「どうやって体外へ排出するの?」
「薬を使わなきゃいけないの?」
など、疑問もあるでしょう。
そこで、この記事では効果的な油排出ダイエットの方法をいろいろな角度から紹介し、解説していきます。
油排出ダイエットのやり方
油や脂肪、脂質を排出するダイエットには、主に医薬品など医療の力を借りるメディカルダイエットと、食材や飲み物の力を借りるダイエットの2通りがあります。
ここでは、それぞれの具体的な方法や特徴などについて解説しています。
メディカルダイエットで脂肪を排出する方法
メディカルダイエットを正しくおこなうことで、脂肪や脂質、油を排出できます。
メディカルダイエットのメリットは、比較的簡単に効果を実感できる点です。
医薬品を飲むだけで余分な油を排出できるため、つらい食事制限や運動は必要ありません。
なお、そんなメディカルダイエットの効果やメリットについて、詳しくはこちらで解説しています。
以下にまとめた具体的な油排出ダイエットの方法とあわせて、チェックしてみてください。
ゼニカル
ゼニカルは高度肥満症や糖尿病の治療薬ですが、油排出ダイエットにも役立ちます。
基本的な作用は、食事のときに摂取する脂質を体外へ排出することです。
具体的には、食事で摂取した脂質の約30%を、油として便と一緒に排出することができます。
油の排出は飲み始めて1~2日で始まり、体重の変化は2~3週間後から現れることが多いという特徴があります。
さらに、脂質の摂取量が多いほど効果を実感しやすいのも特徴です。
ただし、ゼニカルはあくまで食事中に摂取する脂質に対して働くものであって、すでに体内に蓄積されている内臓脂肪や皮下脂肪には効果がありません。
体内にある脂肪は、運動で消費するなどして減らしましょう。
なお、ゼニカルを使ったダイエットの詳細はこちらで解説しているので、もっと詳しく知りたい人はあわせてチェックしてみてください。
脂肪冷却
脂肪冷却とは、脂肪細胞を凍らせて破壊し、部分痩せを目指すメディカルダイエットの方法です。
そもそも肥満とは、脂肪細胞が肥大化して数を増やすことであり、その数を減らせば解消できると考えられます。そこに着目したのが脂肪冷却という方法です。
専用の機器を使い、皮膚を吸引しつつ皮膚の下の脂肪細胞を冷却して凍らせます(脂肪細胞のみを凍らせるため、皮膚には影響しません)。
脂肪細胞は自然に破壊され、いったん破壊されれば修復されることなく老廃物として排出されます。
ピンポイントに狙えるため、二の腕やフェイスラインなど、普通の運動や食事制限などのダイエットでは落としにくい部位の脂肪を落とすことも可能です。
白湯ダイエット
白湯には、以下のような効果が期待できます。
・脂肪を燃焼しやすくする
白湯で胃腸を温めると働きが活発になるため、基礎代謝が上がって脂肪燃焼率が上がります。
・老廃物を排出する
内臓の働きが活発になると老廃物の排出がスムーズになるため、むくみやたるみの改善が可能です。
・余分な水分を排出する
血流やリンパの流れが良くなることで尿量が増え、結果的に体重も減少します。
では、次に白湯ダイエットの正しい方法を紹介しましょう。
白湯ダイエットの正しい方法
白湯を作る際は、水を沸騰させた後に50~60℃まで冷ますのがコツです。
飲む量の目安は1日800mlです。
4回ほどに分け、1回につき150~200mlを10分程度かけてゆっくり飲みましょう。
飲むタイミングは、とくに朝食の30分前がおすすめです。
体温が低い朝に飲むことで、胃腸を温め、スムーズな消化を助けることができます。
また、同じく胃腸を温めるために昼食前や夕食前に飲むのもおすすめです。
注意点としては、飲み過ぎないことや食後に飲まないことが挙げられます。
白湯を飲みすぎるとむくみを引き起こすことがあり、食後に飲むと消化液が薄まって消化不良になる可能性があるためです。
飲む量やタイミングには注意しましょう。
油排出ダイエットの効果
メディカルダイエットであれば、比較的早く効果を実感できます。
例えばゼニカルの場合、個人差はありますが、早い人なら飲み始めて1週間で1kg減ったという報告もあるほどです。
一方、先述した白湯ダイエットや、この後に紹介する食材や飲み物を使ったダイエットは、ある程度の時間を要します。運動なども取り入れつつ長期的におこなうことで基礎代謝を上げ、痩せやすい体を作ることができたり、体重減少の効果が見えてきたりします。
では次に、脂肪を落とすためには何カロリー消費しなければならないのか、具体的に見てみましょう。
脂肪・油のカロリー
脂肪1gをカロリーに換算すると9kcal、一般的なサラダ油は小さじ1杯(4g程度)約35kcalです。
つまり、脂肪を1kg落とすには単純計算で9,000kcal消費する必要があるわけです。
しかし脂肪には20%ほど水分やたんぱく質などが含まれるため、それを考慮に入れてあらためて計算すると、脂肪を1kg落とすために必要なカロリーは7,200kcalとなります。
仮に1ヶ月で落とそうとすると、1日あたり約230kcal消費していく必要があります。
油を排出してくれる食材、飲み物
食事に取り入れる食材や飲み物を選ぶことで、摂取しすぎた脂質を油として排出する方法があります。
日々の食事の内容を意識するだけでおこなえるため、メディカルダイエットが不安な人にもおすすめです。
以下、油排出に役立つ食材や飲み物を紹介し、油排出のメカニズムを解説します。
海藻
わかめや昆布、もずく、ひじきなどの海藻類は水溶性食物繊維を多く含んでおり、油排出に役立ちます。
水溶性食物繊維には脂質の吸収を抑制する働きがあり、スムーズに排出させることが可能です。
また、とくに昆布に多く含まれるアルギン酸という水溶性食物繊維には水に溶けると粘り気が出る性質があり、脂質や老廃物にくっついて絡め取り、便と一緒に排出する作用があります。
きのこ類
きのこ類に含まれるキノコキトサンという食物繊維には、脂質の吸収を抑える働きがあります。
また、脂質にくっついて排出させる働きもあります。
キノコキトサンは、きのこ類の中でもエノキダケに最も多く含まれているため、とくにおすすめです。
ちなみに、エノキダケは脂質の代謝を促進するビタミンB1を豊富に含んでいる他、内臓脂肪を減らす働きがあるエノキタケリノール酸という成分も含んでおり、きのこ類の中でもとくに役立つといえます。
黒ウーロン茶
ウーロン茶に含まれるウーロン茶ポリフェノールには、消化酵素のリパーゼを阻害する働きがあります。
リパーゼは、食事で摂った脂質のうち中性脂肪を分解して体内に吸収させる酵素で、その働きが阻害されると中性脂肪はスムーズに体外へと排出されます。
とくに高い効果を発揮するのは、黒ウーロン茶に含まれるウーロン茶重合ポリフェノールです。
ちなみに、中性脂肪の排出を促す他、血中中性脂肪の上昇を抑制させる効果も期待できます
油排出ダイエットの注意点
ゼニカルの場合、油だけでなく脂溶性ビタミンも排出されるため、結果的にビタミン欠乏症になる恐れがあります。そのため、効率的なビタミン補給ができるマルチビタミンサプリを飲むのがおすすめです。
ただし、ゼニカルの効果が持続している間に飲んでは意味がないため、ゼニカルを飲むタイミングから2時間ほど空けてサプリを飲みましょう。
また、海藻を取り入れる場合は過剰摂取に注意してください。
海藻には、過剰に摂取することで甲状腺機能低下症や甲状腺腫、甲状腺中毒症などのリスクを高めるヨウ素が豊富に含まれているためです。
海藻類は、1日あたり小鉢1品程度を目安にしましょう。
脂肪便
通常、脂質を多く含む食品を食べ過ぎ、消化不良を起こした場合に排出される便を脂肪便といいます。
乳白色~薄黄色の便と一緒に油が出て、水に浮いている状態です
ゼニカルを飲んだ後でトイレに行くと、そのような脂肪便がよく見られます。
ただし、ゼニカルによる脂肪便は効果が正しく発揮されている証であり、とくに心配する必要はありません。
また、油漏れが起こることもあります。
吸収されなかった油が肛門から漏れるという現象で、黒か茶色の油が出ます。
なお、油漏れについて詳しくはこちらでまとめているので、あわせてご覧ください。
油抜きのデメリット
油排出ダイエットは体重減少効果を発揮しますが、必要以上に大量の脂質を体から抜いてしまうと、かえってデメリットが生じてしまいます。
具体的なデメリットとしては以下のことが挙げられます。
・便秘になる
・肌や髪の潤いがなくなる
・腹持ちが悪くなる
・スタミナ不足
・集中力の低下
脂質は本来、人が健康的に生きるために必要な栄養素のひとつであり、重要なエネルギー源です。
たしかに太る原因にはなりますが、過剰に嫌って抜きすぎることがないように注意しましょう。
まとめ
- 食材や飲み物で、摂りすぎた脂質や脂肪、油を排出する方法がある
- 白湯には、脂肪を燃焼しやすくする、老廃物を排出する、余分な水分を排出するという効果がある
- メディカルダイエットの中にも、余分な脂質や脂肪、油を排出できる方法がある
油排出ダイエットには、医薬品を使ったメディカルダイエットや、食材や飲み物を使ったダイエットといった方法があります。脂っこいものを食べる機会が多い人には、とくにおすすめです。
興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
Q&A
ここでは、油排出ダイエットに関連したよくある質問にお答えします。
Q.ゼニカルのジェネリックはありますか?
A.あります。国内の医療機関では「オルファリスト」を処方しているところが多く、他にジェネリック薬としては「オルリガル」「ビーファット」などが挙げられます。
なお、ゼニカルのジェネリック薬は個人輸入で購入できます。
オルリファストはこちらから購入できるので、ぜひチェックしてみてください。