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睡眠薬服用での悪夢-デエビゴやベルソムラで悪夢を見る理由

睡眠薬服用での悪夢-デエビゴやベルソムラで悪夢を見る理由

睡眠薬を飲んだら悪夢を見たという経験はありませんか?

悪夢は誰でも見る可能性がありますが、実は睡眠薬によっては副作用の症状に悪夢があります。
そのため、睡眠薬を服用して悪夢を見たという方が一定数います。

本記事では、睡眠薬の服用で悪夢を見る理由対処法について、詳しく解説しますのでぜひ参考にしてみてください。

睡眠薬の服用で悪夢を見る理由

睡眠薬の服用で悪夢を見る理由は、睡眠薬の種類によって多少異なりますが、主にレム睡眠の時間が長くなり夢を見やすい状態になっていることが原因と考えられています。

夢を見る回数の増加に伴って、悪夢を見る確率も高くなるのです。

悪夢を見るメカニズムは、完全には解明されていませんが、不安やストレスなどの辛い感情に反応した夢を見やすいとされています。

また、悪夢によって中途覚醒が起きてしまうと、再入眠しても浅い睡眠になりやすく、悪夢を見やすいともいわれています。

悪夢の副作用がある睡眠薬

副作用に悪夢の症状がある睡眠薬は、以下の通りです。

睡眠薬の種類 商品名
オレキシン受容体拮抗薬 ・ベルソムラ
・デエビゴ
ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ・レンドルミン
・ドラール
・サイレース
・ベンザリン
・ネルボン
・ハルシオン
・ロラメット
・エバミール
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬 ・マイスリー
・アモバン
・ルネスタ
メラトニン受容体作動薬 ・ロゼレム
※多夢、魔夢、異常な夢の副作用を含む

これらの睡眠薬は、レム睡眠が増えて夢を見やすくなることで悪夢を見る回数も増えるといわれています。

次の項目で、悪夢の副作用が多く報告されている睡眠薬について、詳しく解説していきます。
睡眠薬を服用して悪夢を見たという方は、参考にしてください。

ベルソムラ

ベルソムラの服用による悪夢は多く報告されており、原因はレム睡眠の増加によるものです。

有効成分スボレキサントは、脳の覚醒に必要なオレキシンの働きを抑えて自然な睡眠を促しますが、レム睡眠を増やす作用もあります。
そのため、レム睡眠が増えて悪夢や異常な夢などの、夢に関する副作用が出やすいのです。

デエビゴ

デエビゴの服用による悪夢は、有効成分のレンボレキサントによって睡眠が改善されて睡眠時間が増えることで、朝方に多いレム睡眠の影響が大きくなることが原因と考えられます。

デエビゴは、服用することによってレム睡眠が増えたり、割合が変わったという報告はありません。
そのため、デエビゴを服用すると睡眠時間が長くなるため、レム睡眠への影響が大きくなり悪夢を見やすいと考えられているのです。

なお、不眠の症状がある場合は、ストレスや睡眠不足などによってレム睡眠が多くなるため、悪夢を見やすい状態になっている可能性もあります。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬

ベンゾジアゼピン系睡眠薬による悪夢は、服用を途中でやめたり、服用量を急激に減らしたりすることで起きる反跳性不眠が原因です。

反跳性不眠は睡眠薬の離脱症状で、服用前よりも強い不眠症状が出ることです。

ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用している場合、服用中はレム睡眠が抑えられています。
しかし、服用を急にやめるとレム睡眠の時間や発現回数が増えて、悪夢を見る可能性が高くなるのです。

ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用中の方は、断薬や減薬に注意しましょう。

離脱症状については、睡眠薬の離脱症状についての記事で詳しく解説しているので、あわせてお読みください。

睡眠薬で悪夢を見るときの対処法

睡眠薬で悪夢を見るときの対処法としては、他の睡眠薬へ変更することが挙げられます。

服用を開始してから急に悪夢を見る回数が増えたり、何度も繰り返し悪夢を見る場合は、睡眠薬が原因の可能性が高いためです。

ただし、悪夢は睡眠薬を服用していなくても見る場合があり、不眠の原因であるストレスや生活習慣が関係している可能性もあります。

そのため、睡眠薬を服用して悪夢を見たときは、しっかりと経過観察をおこない、改善しない場合は睡眠薬の変更を検討しましょう。

まとめ

睡眠薬と悪夢について、お伝えしたことのポイントをまとめました。

・睡眠薬の服用で悪夢を見る理由は、主にレム睡眠の時間が長くなって夢を見やすくなることで悪夢を見る確率が高くなるため
・睡眠薬の服用によって悪夢が続く場合は、他の睡眠薬への変更を検討する

悪夢は睡眠薬を服用していなくても見るものですが、睡眠薬を服用し始めてから急に悪夢を見るようになったり、繰り返し悪夢を見る場合は副作用の可能性があります。

他の睡眠薬が気になった方は、睡眠薬商品一覧を確認してみてください。

よくある質問

睡眠薬の服用による悪夢について、よくある質問をまとめました。
興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

悪夢を見ないようにするにはどうしたらいいですか?

悪夢の原因にもよりますが、睡眠の質を高めて深い眠りを増やすことが効果的です。

睡眠の質を高めるためには、ストレスの解消アルコール、カフェインの摂取を控える適度な運動をするなどさまざまな方法があります。

また、慢性的な睡眠不足や生活リズムの乱れがある方は、就寝時間と起床時間を一定にして十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

悪夢は睡眠障害ですか?

睡眠障害のひとつに悪夢障害があります。

悪夢障害には、以下のような症状があります。

・長くて極度に不快な夢を繰り返し見ることがある
・悪夢を見たあと、再入眠できない
・夢の内容を思い出すことができる
・悪夢から目が覚めたときに、すぐに意識が戻っている

悪夢障害は、これらの症状に加えて、悪夢の内容により睡眠や日常生活に支障が出る病気です。