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ルネスタ(エスゾピクロン)の副作用や依存性について
睡眠薬の使用にあたり、副作用や依存性が気になる人も多いようです。
ルネスタは数ある睡眠薬の中でも副作用や依存性は低い睡眠薬とされています。
しかし、服用する人の体質やその日の体調によっては、副作用が生じる可能性もあり、注意が必要です。
本記事では、ルネスタの副作用や正しい服用方法について詳しく解説していきます。
- ルネスタ副作用一覧
- ルネスタ服用後に苦味を感じる場合がある
- ルネスタで太ったり肥満になったりする報告はない
- ルネスタによって体臭に変化がある報告はない
- 他の睡眠薬と比較するとルネスタの副作用や依存性は少ない
- ルネスタの正しい服用方法と注意点
- ルネスタを大量に摂取するとどうなるのか
- 低価格のルネスタジェネリック医薬品も副作用は同じ
- ルネスタと同じ効果を持つ睡眠薬
- ルネスタに関するよくある質問
- 用量によって副作用は異なりますか?
- ルネスタのように苦味がある睡眠薬はありますか?
- ルネスタと一緒にほかの睡眠薬を飲んでも問題ないですか?
- 1回2錠飲んだらどんな副作用が出ますか?
- 緑内障でルネスタを飲んでもいいですか?
ルネスタ副作用一覧
ルネスタの副作用は下記の通りです。
■ おもな副作用
・頭痛
・めまい
・喉が渇く
・味覚異常(にがくなる、金属のような味がするなど)
・吐き気
・倦怠感
■ 重篤な副作用
・アナフィラキシー
・ショック
・薬物依存(断薬による不安・イライラ・不眠症)
・異常な夢(悪夢)
・呼吸困難
・呼吸抑制(息苦しさ、息切れ)
・意識障害
・もうろうとする
・アレルギー反応(顔や唇、口腔内の腫れ、じんましん
・錯乱
・幻覚
・黄疸(白目や肌が黄色くなる)
・夢遊症状
・一過性前向性健忘
・記憶障害
・興奮
・意識レベル低下
・食欲不振
■ その他の副作用
・嘔吐
・視覚障害
副作用が軽い場合でも、初期症状であればのちに重篤化する可能性があります。
十分に注意しましょう。
ルネスタ服用後に苦味を感じる場合がある
人によっては、ルネスタ服用後に口腔内が苦く感じる場合があります。
これは有効成分のエスゾピクロンが体内に吸収されたあと、分泌液として唾液に交じることが原因とされていますが、はっきりとした原因は明らかになっていません。
苦味は翌日まで残るケースもありますが、よくある副作用のうちのひとつのためそこまで心配する必要はないです。
苦味が辛い場合は、服用時に舐めたりせず水で速やかに飲む、薬の量を減らすなどの対策をしましょう。
ルネスタで太ったり肥満になったりする報告はない
精神薬や睡眠薬の服用によって急激に太った、肥満になってしまったという話をよく耳にします。
たしかに薬の種類によっては副作用で太ってしまうこともあり、ルネスタの服用を不安に思う方は多いでしょう。
しかし、ルネスタは体重増加や肥満の原因になるという報告はありません。
公式の医薬品情報にもそのような臨床結果は記載されていません。
ルネスタによって体臭に変化がある報告はない
ルネスタの服用によって体臭が変わったり、きつくなったりしたという報告はありません。
公式の医薬品情報も体臭に関する記述はとくになく、成分にも体臭に変化を与えるようなものは含まれていない薬です。
また、ルネスタに限らず睡眠薬全般においても体臭に関する副作用は見られません。
そのため、体臭に変化があったと感じる場合はルネスタの服用による副作用ではなく、精神的な面や病気など、ほかに原因がある可能性があります。
他の睡眠薬と比較するとルネスタの副作用や依存性は少ない
ルネスタは超短時間型の非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。
睡眠薬は薬の作用時間により、超短時間型・短時間型・中間型・長時間型の4つに分けられます。
作用時間が長いものは副作用も出やすくなり、反対に短いものは副作用のリスクが低いです。
このように作用時間の長さは副作用に影響を及ぼします。
ルネスタも作用時間が比較的短く、服用翌日に眠気が残りにくいです。
またほかの睡眠薬と比較してもルネスタの副作用および依存性のリスクは低いとされています。
ルネスタ以外の睡眠薬も気になる方は、睡眠薬商品一覧を確認してみてください。
ルネスタの正しい服用方法と注意点
ルネスタは下記の用量で1日1回、就寝前に服用します。
成人:主成分として1回2mg
高齢者:主成分として1回1mg
服用の際のポイントは下記の通りです。
・就寝直前に服用すること
・食事と一緒に、あるいは食事のすぐ後には飲まないようにすること
・1回で2錠は飲まないようにすること
通常、成人は1回1錠(主成分として2㎎)を服用し、高齢者はその半分の成分量1㎎を服用します。
大量摂取をすると副作用が生じやすくなるため、1回1錠の服用量を必ず守りましょう。
また食事の影響を受けやすく、食事と同時または食後すぐの服用は効果が弱くなったり遅くなったりする可能性があります。
そこで、就寝の2時間前には食事を済ませておくことです。
ルネスタを大量に摂取するとどうなるのか
ルネスタを過量摂取した場合に起きる症状は下記の通りです。
・意識の消失
・呼吸苦
・不整脈
・異常な眠気
自己判断で大量摂取(オーバードーズ)することはとても危険な行為です。
ルネスタに限らず、睡眠薬は用量が多いほど副作用が出やすくなるため、慎重に服用する必要があります。
必ず用量を守り、成人では1回3mg、高齢者では1回2mgを超えないようにしましょう。
またルネスタを大量に摂取した場合は、重篤な症状に繋がる恐れがあるため、すぐに医師の診察を受ける必要があります。
もしルネスタが効かないと感じる場合は量を増やすのではなく、薬の種類を変えるなどといった対応が必要です。
医師への相談のもと、適切な指示に従ってください。
低価格のルネスタジェネリック医薬品も副作用は同じ
ルネスタには、先発薬と同じく不眠症の改善効果が期待できるジェネリック医薬品があります。
ジェネリック医薬品とは、先発薬と同じ効果・副作用でありながら、先発薬よりも低価格で購入できる薬です。
ジェネリック医薬品の安さの理由は開発期間・費用にあります。
先発薬により有効成分が明らかになったあとで作られるジェネリック医薬品は、開発にかかる期間・費用が抑えられるのです。
また、ジェネリック医薬品は味や形状などが飲みやすく改良されているものが多く、ルネスタジェネリックにも種類がいくつかあります。
種類の詳細については、下記の比較表を参考 にしてください。
ルネスタと同じ効果を持つ睡眠薬
病院で処方してもらった場合も通販で購入した場合も、副作用が強く出ることがあります。
その場合、ルネスタが身体に合っていない可能性があるため、無理に服用を続けるのではなくほかの睡眠薬に変えてみましょう。
ハイプロンやデエビゴはルネスタと同様の効果を期待できる薬です。
どちらも苦味なく服用でき、ルネスタ同様に強引に睡眠を促すことはなく自然な眠りを促進します。
・ハイプロン
特徴:GABAの働きを高め、リラックス作用により睡眠へ導く。
不安や緊張による入眠および睡眠障害の改善。
価格が安くコスパがいい。
・デエビゴ
特徴:覚醒作用をつかさどる神経ペプチドの働きを抑え睡眠へ導く。
寝つきに時間がかかる、途中で起きてしまう症状の改善。
長期間の服用でも依存症になりにくい。
ルネスタに関するよくある質問
ルネスタに関するよくある質問をまとめました。
服用方法や副作用などについてさまざまな疑問を解決します。
用量によって副作用は異なりますか?
副作用は、用量が多いほど強くなり、頻度や重症度のリスクが上がります。
最初は用量が少ないものから試し、副作用がないか確認をしましょう。
また少ない用量で副作用があればほかの薬に変えることも検討すべきです。
ルネスタのように苦味がある睡眠薬はありますか?
ルネスタ以外にも副作用の症状として苦味がある睡眠薬はいくつかあります。
たとえばルネスタ改良前の旧薬、アモバン(ゾピクロン)です。
ルネスタが改良される前の旧薬であるアモバンは、ルネスタよりも副作用の苦味を強く感じます。
ルネスタと一緒にほかの睡眠薬を飲んでも問題ないですか?
ルネスタと一緒にほかの睡眠薬を飲むことは原則として避けてください。
重篤な副作用に繋がる恐れがありとても危険です。
もしほかの睡眠薬と併用したい場合は自己判断で服用せず、あらかじめ医師に相談してください。
1回2錠飲んだらどんな副作用が出ますか?
1回2錠ルネスタを服用すると、上記の副作用が強く現れる可能性があります。
また、重篤な副作用が現れる可能性もありとても危険です。
必ず1回1錠の服用量を守り、効かない場合はほかの薬への変更を検討してください。
緑内障でルネスタを飲んでもいいですか?
緑内障の患者はルネスタの服用が禁止されています。
ルネスタは眼圧上昇作用により、緑内障の症状を悪化させる恐れがあるのです。
正しい服用方法を把握したうえでルネスタを使用しましょう。
病気や疾患がある場合は事前に医師に相談することも大切です。