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ハルシオンは市販や個人輸入で買えるのか - ジェネリックの入手方法は?
効果の高い睡眠薬ハルシオンは、個人輸入や市販では購入できません。
しかし、ハルシオンに似た効果を持ち、さらに個人輸入で入手できる商品はたくさん存在します。
ここでは、ハルシオンの代替薬となる、個人輸入ができる睡眠薬について詳しく紹介していきます。
なぜハルシオンは個人輸入や市販で購入できないのか
ハルシオンが個人輸入できない理由は、向精神薬に指定されているからです。
向精神薬とは、脳の中枢神経に作用する医薬品のことです。
依存性が高く、体が作用に慣れてしまう耐性が起こることが多いので、乱用につながりやすいというデメリットがあります。
現在では、不眠だからとすぐにハルシオンを処方されることは少なく、他の睡眠薬では効果が無い場合に選択される睡眠薬です。
このような理由から、ハルシオンは個人輸入や市販では入手できない医薬品となっています。
もし病院へ行く時間がない方は、通販できる睡眠薬をご確認ください。
ハルシオンはジェネリック医薬品があるのか
ハルシオンには、ジェネリック薬があります。
しかし、ジェネリック薬もハルシオンと同じ有効成分で作られているため、個人輸入や市販での購入はできません。
ハルシオンのジェネリック薬は、トリアゾラムという名前で、国内の複数の医薬品会社から販売されています。
ジェネリック薬は先発薬をベースに作られており、開発費が安く済んでいるため、安く購入できるという大きなメリットがあります。
なお、ハルシオンの代替薬となる睡眠薬の中にも、ジェネリック薬が発売されているものがあるため、こちらも安く購入することが可能です。
次の項目では、個人輸入で入手できる、ハルシオンの代替品を紹介します。
個人輸入できるハルシオンの代替薬
個人輸入できるハルシオンの代替品は以下の通りです。
※ベンゾジアゼピン系≧非ベンゾジアゼピン系>オレキシン受容体拮抗薬
※価格はグー薬局の最低価格参照(ジェネリック薬含む)
ハルシオンにより近い睡眠薬が欲しい人は、ルネスタがおすすめです。
ハルシオンはベンゾジアゼピン系、ルネスタは非ベンゾジアゼピン系に属する睡眠薬ですが、この2つの作用の仕方はほぼ同じであるからです。
さらに、ハルシオンの方が若干効果は強いものの、作用時間の長さや依存性の少なさ、睡眠の質などはルネスタの方が優れています。
このような理由から、ハルシオンに1番似た睡眠薬を探している人には、ルネスタがおすすめとなっています。
なお、ルネスタ以外の睡眠薬にもそれぞれ特徴やメリットがあるため、次の項目からひとつずつ紹介していきます。
症状などを照らし合わせながら、自分に合った睡眠薬を見つけましょう。
ルネスタ
有効成分 | エスゾピクロン |
---|---|
分類 | 非ベンゾジアゼピン系 |
ピークタイム | 約1時間 |
作用時間 | 約5時間 |
副作用 | 傾眠、頭痛、浮動性めまい、悪夢 |
ハルシオンの代替薬として、1番似た睡眠薬を探している人には、ルネスタがおすすめです。
ルネスタは、非ベンゾジアゼピン系に分類されており、ベンゾジアゼピンという受容体に作用して、脳をリラックスさせることで眠気を促す睡眠薬です。
効果の強さはハルシオンに比べると若干弱いですが、作用の仕方はほぼ変わりません。
さらにルネスタは、ハルシオンよりも、副作用や依存性、耐性の心配が少ないというメリットがあります。
ルネスタにはジェネリック薬もあり、安く購入することもできます。
効果の面でも価格の面でも、ルネスタは、ハルシオンの代替品としてかなり適した医薬品であるといえるでしょう。
ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の違い
ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の違いは、脳内のベンゾジアゼピン受容体の、どの部分に作用するかです。
ベンゾジアゼピン系は、受容体の中でも、眠気、抗不安、筋肉をほぐす働きに作用します。
効果は強いものの、ふらつきなどの副作用が出やすいことや、依存性や耐性が高いこと、さらに睡眠が浅くなるというデメリットがあります。
一方非ベンゾジアゼピン系は、受容体の中でも眠気の部分にだけ作用します。
ふらつきや依存性、耐性のリスクが低く、ベンゾジアゼピン系よりも深い睡眠をとれることがメリットです。
このような理由から、ベンゾジアゼピン系に比べると、非ベンゾジアゼピン系の方が使いやすいといえます。
ソナタ
有効成分 | ザレプロン |
---|---|
分類 | 非ベンゾジアゼピン系 |
ピークタイム | 約30分 |
作用時間 | 約1時間 |
副作用 | 眠気、めまい、立ちくらみ、疲労感 |
ハルシオンの代替薬が欲しいものの、とにかく価格を抑えたいという方には、ソナタがおすすめです。
ソナタもルネスタと同じ非ベンゾジアゼピン系のため、作用の仕方はほぼ同じです。
入眠までの時間が約30分と短いですが、作用時間も短く、約1時間となっています。
そのため、寝付くまでに時間がかかる入眠障害を持つ人におすすめの商品となります。
反対に、夜中に目が覚めてしまうなど、中途覚醒の人には向いていません。
また、ジェネリック薬があり、1錠あたりの値段がかなり安いため、コスパ重視の人におすすめの睡眠薬です。
- 関連ページ
- ハイプロンの副作用について
デエビゴ
有効成分 | レンボレキサント |
---|---|
分類 | オレキシン受容体拮抗薬 |
ピークタイム | 約1.3時間 |
作用時間 | 約3~4時間 |
副作用 | 眠気、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感 |
デエビゴは、ハルシオンよりマイルドな効果ですが、副作用のリスクを減らしたい人におすすめです。
デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬に分類される睡眠薬で、脳を覚醒状態から睡眠状態にすることで、自然な睡眠を促す作用があります。
ハルシオンやルネスタより効果がマイルドですが、作用時間は長くゆるやかです。
そのため、睡眠薬を服用した後の記憶がなくなる健忘のリスクが低いことがメリットとなっています。
依存性や耐性のリスクも、ハルシオンやルネスタより低いので、効果の強さより安全性重視の人におすすめです。
ベルソムラ
有効成分 | スボレキサント |
---|---|
分類 | オレキシン受容体拮抗薬 |
ピークタイム | 1.5時間 |
作用時間 | 約10時間 |
副作用 | 傾眠、頭痛、疲労、悪夢 |
安全性を重視しつつ値段も抑えたい人は、ベルソムラがおすすめです。
ベルソムラも、デエビゴと同じオレキシン受容体拮抗薬のため、自然な睡眠に近づけます。
ベルソムラの効果はデエビゴよりも少し弱いですが、より安全性が高いため、長期間安心して服用することができます。
また、作用時間が約10時間と長いので、夜中に起きてしまう中途覚醒の症状でお悩みの人にぴったりな睡眠薬です。
コスパや安全性を重視したい人、中途覚醒の症状がつらい人は、ぜひベルソムラをお試しください。
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- ベルソムラの副作用について
ハルシオンとは
ハルシオンは、1983年に販売されたベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
ルネスタ、ソナタと同じようにベンゾジアゼピン受容体に作用し、脳をリラックスさせるGABAの働きを高めることで眠気を促します。
作用時間が短い、超短時間作用型の睡眠薬のため、なかなか寝付けないといった入眠困難対して特に強い効果を発揮します。
そのほかに、抗不安作用や抗うつ作用もあります。
このような作用から、ハルシオンは以前まで幅広く使用されていました。
しかし現在は、依存性や耐性のリスクが高く、乱用のおそれがあるとして、入手できるのは病院での処方のみとなっています。
ハルシオンの副作用
ハルシオンの特徴的な副作用に、一過性健忘やもうろう状態があります。
これらの症状が起こる理由は、ハルシオンの作用時間が短く、急激に脳の覚醒レベルを落とすからです。
具体的には、
・服用後から寝る直前までの記憶がない
・夜中一度起きたようだが、記憶がない
などの状態になります。
また、人によっては、幻覚や攻撃性などの症状が出ることもあります。
ハルシオンを服用する場合は、服用後はすぐ布団に入るなどの工夫をしましょう。
ハルシオンのメリットとデメリット
ハルシオンのメリットは、その効果の高さです。
超短時間型なので即効性があり、早く入眠できます。
また、作用時間が短く、翌日に眠気が残る心配も少ない睡眠薬です。
一方デメリットは、依存性や耐性のリスクが高いことです。
たとえば、長期間服用を続けていると、体がハルシオンに依存してしまい、服用をやめるのにかなり時間がかかってしまいます。
また、超短時間型のため、中途覚醒や早朝覚醒の人には向いていません。
ハルシオンは、効果が高い分デメリットも大きいため、自分に合うかどうか慎重に考えましょう。
まとめ
ハルシオンの個人輸入について解説したことを、以下にわかりやすくまとめました。
・ハルシオンは、個人輸入や市販、通販では購入できない。
・ハルシオンにはジェネリック薬もあるが、こちらも個人輸入や市販、通販では購入できない。
・ハルシオンの代替薬として、ハルシオンに似た医薬品を個人輸入したいのであればルネスタがおすすめ。
・入眠困難に悩んでいて、価格の安さを重視したい人はソナタがおすすめ。
・効果は弱いが安全性を重視したいのであれば、デエビゴ、ベルソムラがおすすめ。
ハルシオンは処方薬のため、個人輸入や市販、通販での購入はできません。
ルネスタのように、ハルシオンと似た効果を持ち、個人輸入ができる睡眠薬はいくつかありますので、自分に合う代替薬を見つけましょう。
よくある質問
ハルシオンの個人輸入に関して、よくある質問にお答えします。
マイスリーやサイレースは個人輸入できますか?
マイスリーやサイレースは、個人輸入や市販、通販での購入はできません。
どちらも、医師の処方せんが必要な向精神薬に指定されているからです。
また処方薬は、人に売ったり、譲渡したりすると法律違反となります。
SNSやフリマアプリなどを使った個人間での取引も違反となるため、絶対にやめましょう。
ハルシオンが効かない場合増やしてもいいですか?
服用量を増やすと、副作用の危険だけではなく、依存性のリスクも高まります。
自己判断で増やすことは絶対にやめ、必ず医師に相談しましょう。