こんにちは、ゲスト
上へ戻る

更新日:

フィンペシアの副作用について徹底解説!対策や対処法も紹介

フィンペシアは、フィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。

乱れたヘアサイクルを正常化し、抜け毛を抑える効果を発揮する医薬品ですが、まれに副作用が起こることもあります。

そのため、「どんな副作用が起こるのか」、「副作用への対策や対処法はあるのか」といった疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、これらの疑問を解消するために、以下の項目について詳しく解説していきます。

フィンペシアの購入を検討している方や、フィンペシアの副作用が心配な方は、ぜひ最後までご覧ください。

フィンペシアの主な副作用

フィンペシアの主な副作用

フィンペシアの主な副作用は、以下のとおりです。

  • リビドー減退(性欲の低下)
  • 勃起機能不全(勃起できない、または勃起を維持できない状態)

これらの症状は、有効成分フィナステリドのDHTという男性ホルモンの量を減らす作用によって、体内の男性ホルモンのバランスが崩れることで起こると考えられています。

先発薬のプロペシアの国内臨床試験では、リビドー減退が1.1%、勃起機能不全が0.7%の割合で確認されています。
(参照:プロペシア錠0.2mg/1mg-医薬品インタビューフォーム)

副作用は服用したすべての方に起こるものではありませんが、症状があらわれたときに慌てないために事前に確認しておきましょう。

フィンペシアの重大な副作用

フィンペシアの重大な副作用,肝機能障害の症状

フィンペシアの重大な副作用として、肝機能障害が報告されています。

フィンペシアは肝臓で代謝される医薬品であるため、長期間の服用や肝機能が低下している方が服用すると肝臓に負担がかかり、肝機能障害を起こす可能性があるのです。

肝機能障害では、主に以下のような症状がみられます。

・食欲不振
・吐き気、嘔吐
・皮膚のかゆみ
・皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
・全身の倦怠感
・むくみ

非常にまれな副作用ですが、これらの症状があらわれた場合は肝機能障害を起こしているおそれがあるため、服用を中止してすぐに医療機関を受診してください。

フィンペシアの副作用一覧

主な副作用と重大な副作用を含む、フィンペシアの副作用一覧を以下の表にまとめました。

1〜5%未満 1%未満 頻度不明
過敏症 そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)
生殖器 リビドー(性欲)減退注1) 勃起機能不全注1)、射精障害注1)、精液量減少 睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常など)注2)
肝臓 AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇
その他 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

注1) 服用中止後も持続したとの報告がある。
注2) 服用中止後に精液の質が正常化または改善されたとの報告がある。
(参照:プロペシア錠添付文書)

男性ホルモンに影響を与える医薬品であるため、副作用の中でもリビドー(性欲)減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少が多く報告されています。

また、発疹乳房の痛み、抑うつ症状なども報告されているため、フィンペシア服用中は体調の変化に十分注意しましょう。

臨床試験で確認されたその他の副作用

臨床試験で確認されたその他の副作用は、以下のとおりです。

・男性乳がん
・高悪性度前立腺がん

海外での前立腺肥大症患者を対象とした臨床試験では、フィナステリド5mgを服用した方の一部で男性乳がんが報告されましたが、別の試験では確認されませんでした。
健康な男性を対象とした試験では、フィナステリド群とプラセボ(偽薬)群でそれぞれ1例ずつ乳がんが確認されています。

また、健康な男性を対象とした試験では、プラセボ群と比較してフィナステリド5mg群において高悪性度前立腺がんの発現率が0.7%高かったとの報告もあります。
(参照:プロペシア錠添付文書)

ただ、フィンペシアのフィナステリド含有量は1mgで、フィナステリド1mgの長期服用では男性乳がんや高悪性度前立腺がんの報告はないため、過度に心配する必要はないでしょう

ミノキシジルとの併用によって起こる副作用

フィンペシアとミノキシジルの併用によって起こる副作用

フィンペシアとミノキシジルの併用によって起こる副作用は、以下のとおりです。

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 体毛の増加
  • 乳房の痛み など

(参照:Minoxidil:MedlinePlus25)

2つを併用するとフィンペシアだけでなく、ミノキシジルの副作用も同時に起こる場合があります。

発毛を促すAGA治療薬のミノキシジルには血管拡張作用があり、頭痛やめまいなどの症状が多く報告されています。
また、体内に成分が行き渡って頭皮以外の毛包にも作用するため、体毛が増える可能性が高いです。

これらの症状は一時的なものであり、服用を中止すると元の状態に戻るため大きな心配はいりません
ただし、症状がひどい場合は医師へ相談してください。

フィンペシアによる初期脱毛は効果が出ている証拠

フィンペシア服用開始後に、一時的に抜け毛が増える初期脱毛が起こる場合があります。

抜け毛が増えて不安に感じる方も多いと思いますが、これは副作用ではなく、効果が出ている証拠です。

フィンペシアはAGAの原因となる男性ホルモンの生成を抑え、ヘアサイクルを正常化して抜け毛を抑制しますが、この過程で初期脱毛が起こる場合があります。

一般的に服用開始から10日~2週間ほどで抜け毛が増加し、1~2ヶ月ほどで改善されるため、過度に心配する必要はありません。
また、抜け毛の程度には個人差があり、中には全く起こらない方もいます。

このように、初期脱毛はフィンペシアの効果が出ている証であるため、服用を中止せずに継続することが大切です。

初期脱毛がひどい場合に考えられる原因

初期脱毛がひどい場合に考えられる原因は、以下のとおりです。

  • 頭皮の状態が悪く、炎症が起こっている
  • 生活習慣が乱れている

頭皮の状態や生活習慣が悪いと、フィンペシアを服用してもヘアサイクルが正常に整わず、初期脱毛が続く可能性があるため注意しましょう。

また、脱毛の原因がAGAではなく他の病気だった場合、AGA治療薬を服用しても効果がないため、脱毛が続く可能性が高いです。

用法用量を守って服用していても初期脱毛がひどい場合は、医師に相談してください。

実際にフィンペシアを服用した方の副作用に関する体験談

実際にフィンペシアを服用した方の副作用に関する体験談をいくつかご紹介します。

実際の体験談を見てみると、副作用が起こった方と長期間服用しても副作用が起こっていない方がおり、副作用には個人差があることが分かります。

そのため、フィンペシア服用中は体調の変化に注意して、異変を感じた場合は医師に相談しましょう。

フィンペシアの副作用を起こさないための対策

フィンペシアの副作用を起こさないためには、用法用量を守って正しく服用することが大切です。

より高い効果を得ようと多めに服用する方がいますが、過剰摂取は副作用のリスクを高めるため、フィンペシアの正しい服用方法を守りましょう。

また、アレルギー体質の方や健康状態に不安がある方は、事前に医師へ相談することも1つの方法です。

これらの対策をおこなうことで、副作用のリスクを軽減でき、フィンペシアを安全に服用できます。

フィンペシアの副作用が起こったときの対処法

フィンペシアは安全性の高い医薬品ですが、副作用が起こったときの対処法としては、服用を中止することが有効です。

通常、服用を中止すると有効成分が体内から排出されるため、時間の経過とともに副作用は改善されていきます。

そのため、副作用が起こったときは服用を中止して、様子を見てください。
ただし、服用を中止しても症状が改善しない場合や、悪化する場合はすぐに医師の診察を受けましょう。

フィンペシアの副作用と安全に服用するためのポイント

フィンペシアには、リビドー(性欲)減退や勃起機能不全、肝機能障害などの副作用があります。

このような副作用を起こさないためには、用法用量を守って正しく服用することが重要です。

副作用の発現率は5%未満と低く、服用したすべての方に起こるわけではありません

ただし、服用中は体調の変化に注意し、異変を感じた場合は服用を中止して医師へ相談しましょう。

よくある質問

フィンペシアについてのよくある質問にお答えしていきます。

フィンペシアを服用中でも妊活(子作り)は可能?

フィンペシアを服用中でも妊活(子作り)は可能ですが、妊活中の服用は適していないとされています

フィンペシアは、男性ホルモンの1つであるDHTの産生を抑制するため、ホルモンバランスが変化して性欲の低下や勃起機能不全、精液量の減少といった副作用が起こる場合があります。

これらの副作用によってパートナーとの性行為が消極的になり、妊活に支障をきたすおそれがあるため、妊活中は服用を中止するか、ミノキシジルへの変更を検討しましょう。

フィンペシアの服用によってうつ状態になる?

フィンペシアの服用によって抑うつ症状を引き起こし、うつ状態になる可能性があります

有効成分の作用により、男性ホルモンの量が減ってホルモンバランスが変化するため、抑うつ症状を引き起こすことが報告されています。
(参照:プロペシア錠添付文書)

ただし、抑うつ症状は人間関係やストレス、不安などによっても引き起こされるため、必ずしもフィンペシアの服用が原因とは限りません。

服用中に気分の落ち込みがみられる場合は、医師の診察を受けましょう。

フィンペシアは肝臓に負担がかかる?

個人差はありますが、フィンペシアの服用は肝臓に負担をかける場合があります

有効成分のフィナステリドは体内に吸収されると、肝臓で代謝されて体外へ排出されます。
そのため、肝機能の状態や体質によっては、肝機能障害を引き起こすおそれがあり注意が必要です。

とくに、肝機能が低下している方が服用すると副作用のリスクが高まります。
服用中は定期的に血液検査をおこない、肝機能をチェックしましょう。